あらすじ
「今どきの若者は○○だね」と自らの印象で語られがちだが、研究者やノンフィクション作家たちは若者をどう捉えているのか。「承認欲求はあるが人前では褒められたくない」「『ゆるい職場』だと自分は成長できるのかと不安になる」「『SDGsに配慮したモノだと、堂々と胸を張れる』など『意味のある消費』を望む」……。Z世代の思考を知り、日本の今と将来を考える。 ●10代から20代は人前で褒められたくない世代 ●「推し」が出るならテレビを観る ●韓国人男性に惹かれる日本人女性 ●「若者の本離れ」というウソ ――近年の小中学生は1955年以降で最も平均読書冊数が多い ●困窮して身体を売る人たち ●誤解されるヤングケアラー ●「地方のいなか」の若者がもつ希望
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Posted by ブクログ
2023年に発刊、今どきの若者というイメージと実際のデータで見た事実を照らし合わせて分析している。
16章からなり、それぞれの専門家が書いている。
興味深かった章を抜粋
○Z世代はなぜイミ(意味)消費に向かうのか?…物に満たされているため、買う前にこれを買う意味(価値)があるかを考える。
○認められたいけど目立ちたくはない…世代で承認欲求の満たされ度合いが違う。
○政府公表「自殺者数減少」は真実か…原因不明の死亡者数が増えている。読んでて納得。
○「若者の本離れ」というウソ…本の購入数は減っているが、読まないのに買った本(積読)が減っている。読書数はそこまで減っておらず、むしろ読書推進施策が実を結んでいる。すでに日本人全体の半数が本を読まず、約4割が月に1〜2冊程度読むくらい。昔から流行るのはテンプレなストーリーかもしれないが、結局自分が興味のあるものを読むのが読書好きになる秘訣とあり、大いに納得した。
○韓国人男性に惹かれる日本人女性…読んでて、知らない世界でおもしろかった。
○地域間格差と若者の希望…Uターンの人が幸福度が高い。