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Posted by ブクログ
16名が十六章にわたってZ世代の一面を論じている本。
一章、二章、五章、十章、十五章が特に興味深く、面白かった。
十二章はZ世代についてというより、ごくごく一部の女性を面白おかしく刺激的に取り上げているだけで不快でした。書いた人の経歴でお察ししました。
一章の草食世代、ゆとり世代、Z世代それぞれの特徴を書いた表はどの部分も当てはまるけれど、より当てはまるのはやはり自分の世代で納得できた。
二章、高齢者VS若者の図になってしまうのはどの時代も同じで、特に今は世代間格差がはっきりと存在し、その傾向は強い。
政府は事実を受け止め老人の票ばかりを気にするのでなく、未来のことを考え再分配でなく経済成長を取るべきとあった。耳障りがいいし選挙があるから高齢者に手厚くばかりになっちゃいそうだけどね…
『そもそも少子化という現象は人口動態という大きな歴史的な動きの中で生じている現象であり、特定の世代の責任に帰すことができるようなものではない。』上記は無意味にお年寄り全体へ敵対心を抱いたとき思い出したい。
五章、テスト勉強やってないよ!ではなくめっちゃやったよ笑 になるの、わかる。努力アピしてるんじゃなくて、努力を隠すのはいやらしいしかっこ悪いから。でも笑が大事なのもわかる。
一〇章、若者が本離れしてないどころか昔より読むようになっているとわかった。
簡単な文しか読みたくなくて古典文学とかも読んだ方がいいと思っていた。そしたら自分に合った本の方が語彙が増え、読解力も高まるとあって、無理せず面白そうだと思う本を読もうと思った。
十五章、SNSに載せるような特別なイベントだけでなく、取るに足らない日常のエピソードを大事にしたいと思った。
これからどんな若者がどういう時代を築くか少しだけわかったような気がして不安が減った。もう若くないけど、若者にいろいろ共感できて嬉しかった。