【感想・ネタバレ】苺飴には毒があるのレビュー

あらすじ

高校二年生の寿美子には、れいちゃんという幼なじみの友人がいる。通学を共にするふたりだが、過去に複雑な事情を持つれいちゃんは、可憐な容姿とは裏腹に、他人の容姿を貶めたり、陰口を撒き散らすことでコミュニケーションをとる少女だった。そんな態度に違和感を覚え始める寿美子だが、やがて彼女の吐く毒は自分自身にも及んでいるのではないかと思い至り……。 少女同士の複雑な関係に切り込んだ"青春"小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こういう人いたわ〜と思いつつ、
自分はそう言う経験がないな〜と
途中で気分が悪くなり読むのやめたが、全て読んだ

主人公が友達に毒を吐かれ、言い返したときもっと言い返してほしいと思った。毒友がひどかった。
でも毒友にも事情があるみたい。最後誤ってたけど主人公はメールを返信しなかったことに、強い意志を感じた。 

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「毒」と言う言葉がやっぱり思い浮かんだ。
中高時代の(とくに)女子ってなんだかこういう人間関係があるんだよね…
後半栞さんが現れたくらいから、希望が見えてきてよかった。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

れいちゃんみたいな子っているよなぁ。
人を小馬鹿にして見下して、噂や陰口で周りの関心を引こうとする。馬鹿にする相手は選ぶ。卒業した今でこそ、「暇なの?」と一蹴できる強さも余裕もあるけれど、学生の頃はそうじゃなかった。女子高生の友達関係って、本当に難しい。常に誰かの視線を意識していると思う。例えば、教室移動の一瞬でさえ、誰かと一緒でないと後ろ指を刺されてしまうし、カースト上位の子に嫌われるとその波紋はクラス全体に広がってしまう。個人としてはその子のことが嫌いじゃなくても、一緒にいると周りからダサいと思われるからという理由で、みんなの前ではその子と仲良くしている素振りは見せないとかもある。

この小説は、そんな人間模様がリアルに表現されていて、高校生に戻ったような感覚で読んでしまった。寿美子にもすごく感情移入してしまった。
タイトルにある「苺飴」は、れいちゃんが気まぐれで寿美子にあげるお菓子である。苺は甘いもの、毒は苦いもの。れいちゃんは、寿美子にとってまさに毒入りの苺飴のような存在だったと思う。花一匁の出来事は、どれだけ時間が経っても胸を締め付けるような、辛くて重苦しい記憶で泣きそうになる。けれど、飴をくれたり、ムクと遊んだり、そういった無邪気で純粋で楽しい思い出が確かにある分、憎みたくても憎みきれないのだと思う。最後の合評会で、菅原さんが、「純度の高い好意や友情しか感じない時間が存在したからこそ、苦しんだんだと思う。感情の両極を気まぐれに表す行為は、相手を精神的に支配することもあり得るから。それでも、どうしてももう一度見たい景色があったのだと思う。」と評したシーンは、まさに寿美子がれいちゃんに抱えていた感情を言い表しているなぁと思った。

自分を苦しめる人間関係だとしても、それから逃げられなかったり、それに縋るしかない時があるのだと思う。そういう状態に置かれた人って、多分相手を憎みつつ反撃する気もごっそり削がれていて、無力感を感じているのだと思う。この小説を読んで、そういう人間とは物理的に距離を取ること、他の依存先を見つけることが大切だなと思った。都内への進学が決まった寿美子が、れいちゃんに返信しないことでこれまでの関係にけりをつけた場面は、寿美子がれいちゃんの呪縛から解放されたことを象徴しているなと感じた。そんな寿美子には、苺飴の毒はもう効かないのだろう。

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2025年01月15日

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ネタバレ

学生時代の「誰かと一緒に行動せず、1人でいるのはおかしい」という風潮が、自分自身も嫌だったなと思い出した。
思春期の、自分の性格を形成していく大切な時期に、自分に悪影響を与える人が近い存在なのは辛いなと感じた。
もし、れいちゃんが寿美子ちゃんの悪口を言わず、他の人達だけだったらまだ結末は変わったのかなと思うところもある。
寿美子ちゃんが、最終的に前向きに進めれて安心した。れいちゃんと縁が切れてよかった。
読みながら、自分の学生時代を思い返していた。思春期女子のドロっとした感情。自分にも似たような所があったのだろうなと反省もしつつ、寿美子ちゃんに共感しながら。
私も、寿美子ちゃんみたいに言い返せたら今抱いている感情も違ったものになっていたのかもしれない。

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小中高と共に過ごし気まぐれで傷つけられてばかりいた幼馴染みの毒友。彼女に対して抱くその微妙で説明しがたい感情のひだをうまく表現している。いじめとはまた違って友情も一筋縄ではいかないのだとつくづく感じた。
そして、はないちもんめは考えれば怖い。

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2024年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生時代に出会った事がある様なれいちゃん。
途中までは何とも言えない気持ちになったけど、栞と出会い、寿美子が変わっていき、離れられたところはよかった。
寿美子にとってれいちゃんは毒友。
れいちゃんにとっても違った意味で毒友だったのかもしれない。 

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2024年02月12日

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