【感想・ネタバレ】松籟邸の隣人(二) 炎夏の章のレビュー

あらすじ

吉田茂少年が、大磯の地で、徳川の忠義の士に襲われた! 夏休みをのんびり過ごすため、別荘・松籟邸に滞在している間の出来事である。時は明治27年(1894)、日清戦争前夜、世の中では物騒な事件が頻発していた。外相・陸奥宗光による最強国イギリスとの命懸けの駆け引きが成り、不平等条約改正にこぎつけた日本だったが、まだ徳川の世をひきずり、不満を持つ輩も多かったのである。茂の危機を救ったのは、謎の隣人・天人(あまと)。茂は天人を慕い、天人も茂のことを気にかけてくれていた。そんなある日、茂は大磯に滞在する陸奥宗光夫人・亮子から、天人の壮絶な前半生を明かされる。天人と亮子の切っても切れない関係を聞いた茂は……。虚と実を巧みに織り交ぜた、明治冒険小説第二弾!

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Posted by ブクログ

待望の第2巻
茂少年は行きたい学校が決まらず、退学を繰り返す。
大磯には要人が集まる。
そして血生臭い。
時代が大きく変わろうとしている。
100年以上前の話だけれど、どこか「今」に通じている。
「今」もこの本に出てくるような「無骨」な人々がいてくれますように。そう願いながらページを進めた。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉田茂の少年時代の明治中期で大磯を舞台の中心としたミステリー第二巻目。

明治26年から30年までが時代背景となっていて日清戦争と維新の要人たちの死が描かれています。
ミステリーとしては前巻で明らかになった天人の更なる詳細や陸奥亮子との関係などが事件と絡みながら語られていきます。
吉田少年も学校をいくつか変わりながら大人になりつつあり、だんだん外交に目覚めてきているようです。
どこまで続くかわかりませんが、次巻も楽しみです。

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2025年07月05日

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