あらすじ
彼女は女神か、悪魔か? 大好評「〇〇者」シリーズ
なぜ、こんな女に? 彼女は女神なのか、悪魔なのか――。
結婚が決まっていた親友の死に疑問を抱き、ライターの池尻淳之介は真相を探り始めた。
“婚約者”牧村花音は、複数の交際相手を騙し、練炭自殺に見せかけて殺害したとして、起訴されている。そして迎えた初公判の日、傍聴席で被告を真剣に見つめる四人の女がいた。
平凡な容姿の彼女になぜ男たちは騙されたのか。そして彼女はなぜここまで人々の注目を集めるのか。
事件の全貌が見えた時、いつしか舞台は暗転し――。
実際にあった事件に材をとった、大好評「〇〇者」シリーズ。
折原作品の真骨頂とも言える、鮮やかなトリックが炸裂する!
文庫解説・高橋ユキ
※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「結婚することになった。彼女と一緒に田舎に帰って母親に報告する」
友人からの連絡の直後、その友人は練炭自殺をした。
不信に思った池尻は、友人の母親からの依頼もあり、“彼女”を探し始める。
その彼女「花音(かのん)」に騙され、自殺を装った殺人ではないか?との疑いが出てくる。
花音の裁判を傍聴する4人の女性が、たまたま初回公判後に集って裁判について語りあうことになってつくった「毒っ子倶楽部」。
裁判の感想を語り合うと同時に、池尻が調べて綴った事件の記録が少しずつ開示されていく。
花音がどうやって自殺を装った殺人を行ったのか?と読み進むが、
「きっと、あなたも翻弄される」
という帯の通り、翻弄されてしまった。
『傍聴者』という本の題名が頷ける。
Posted by ブクログ
結婚を目前にした親友が自殺。その死に疑問を持ったライターの主人公の視点と、逮捕された婚約者の女性の裁判を傍聴する4人の女性の話で物語が進む。
冒頭の裁判のシーンは最後まで読むとそういうことか…と分かる。