あらすじ
政権禅譲を噂される寺西議員と財界をつないでいた秘書外浦卓郎が辞任し、南米へと旅立った。彼の後輩である代筆屋土井は貸金庫の鍵を渡され、その処理を一任されていた。突然の外浦の訃報を受け、土井が金庫の中から見つけたものは――。燃やされるはずだった一束の手紙をめぐり、様々な思惑が波瀾を呼び、政界が揺れる。日本の心臓部永田町の暗部を突き、保守政界のからくりを暴く。
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迷走地図(下)
寺西正毅は現総理桂重信から禅譲が見込まれている第2派閥の長である。妻の文子は、内助の功と周囲からは高評価されていたのだが、、、。下巻では文子の秘められた行動がストーリーの中核となる。
外浦卓郎は寺西に請われて、東方開発から移籍し彼の秘書を務めていたが、惜しまれつつ社へ戻り、副社長としてチリ東方開発へ渡航した。外浦は渡航にあたって大学の後輩の土井信之へ貸金庫に預けたものを託す。土井は貸金庫の代理人となりその鍵を預かる。
土井信行は、アダムズホテルに事務所を構え、議員のスピーチや著書の代筆を生業としている。土井は寺西の伝記を頼まれるのだが。
外浦はチリで車を運転中に激突事故を起こし亡くなってしまう。土井は貸金庫を開ける、驚くべき人物からの伝言メモが束ねてあった。
土井はこのメモを読んで、驚きとともに思いを巡らす、絶対に他人に見られてはならないと画策するのだったが、、、、。