あらすじ
生涯で戯れた女性は三七四二人、男性は七二五人。伝説の色好み・世之介の一生を描いた、井原西鶴「好色一代男」。破天荒な男たちの物語が、島田雅彦の現代語訳によってよみがえる!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
何でこの本を知ったのか・・・忘れてしまったのですが(涙)、古典新訳コレクションとして、河出書房新社が出版しているシリーズです。
教科書で習ってタイトルや大雑把な内容は知ってるけど読んだ事がない、興味はあるけど原書や岩波文庫系では読み切れなさそう・・・という私のような人の為の本です。担当している作家さんも豪華で素晴らしい!
記念すべき第一弾は島田雅彦さん訳のこちらです。
小咄のようにテンポよく話が進むのでとても読み易かったです。
内容も面白かったのですが、当時の世相がよくわかり、江戸文化の大らかな様も伝わりいろんな意味で楽しめました。
主人公世之介の放蕩は、元禄文化の豊かさの象徴なんですよね。
なんとなく、世之介は女の敵!みたいな雰囲気なのかと思いきや、好色は男女分け隔てなく(笑)、相手も明るく楽しむ余裕があり、現代の風俗とは一線を画す、芸事という手に職がある職業なんだなという印象になりました。
それと、あとがきで気が付いたけど、源氏物語54帖になぞらえた54章構成 、とか、娯楽本でありながら西鶴はいろんな仕掛けがあるそう。
知らなくても楽しめる、知っていればニヤリと楽しめる、まさに江戸の粋ですね。