【感想・ネタバレ】しのぶ恋 浮世七景のレビュー

あらすじ

浮世絵からうまれた7つの名篇

近松に描かれスターとなった遊女・梅川に憧れ、端女郎・小梅は心中未遂を試みるが。時に滑稽に時に切なく、江戸に生きた男女を描く。

※この電子書籍は2020年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

 惹き込まれるように読んだ。読んでる間、江戸の町が確かにあった。
 北斎を題材にした作品の「さらやしき」
笑いと明るい気分が味わえる「梅川忠兵衛」。「しのぶ恋」は心情を鮮やかに描く。
 人生のロマンは誰にでもある。日々生きている日常の中に。
 
 自由とは選択の自由だと思う。どんな気持ちを選ぶのか。
 その気持の選択に誇りと自信を持てた時に人は自由を手にするのだろう。
 辛い気持を振り切った時に嫉妬にあえぐ心をなだめすかすのではなく、その嫉妬には訣別した時に誰が認めなくても自分を認められるのではないだろうか。
 「深く忍恋」のおりきは1本、筋が通っているように思う。

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2024年09月13日

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