あらすじ
「男性の妊娠」研究を国際学会で発表し、各国の賞賛を浴びた岸川。彼の高度な医療水準に、アメリカで不妊治療をビジネス展開する大企業が目をつける。最先端の技術と情報を盗むため、巨大組織が仕掛けた卑劣な罠。そして、それに対して岸川がとった恐るべき反撃策とは。岸川が持つ闇が徐々に暴走し始める…。生殖医療の暗部を鋭くえぐり、進みすぎた生命科学が犯す罪を描き出した戦慄の長編小説。
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Posted by ブクログ
カズオ・イシグロのわたしを離さないでを思いだした。倫理的に問題があっても希望する患者がいる、そして自分にはその腕がある。法を犯さなければ。中絶した胎児を臓器、卵子を育て必要なタイミングで融解して使用する。パーキンソン病治療のため自分の子の脳を使う。他人の卵子を使う事と、臓器移植、IPS細胞、など医療に無知な自分からするとすべて神の領域に思える。都合が悪くなると殺害するのは岸川医師が悪だが他については立場によるかもしれないと考えた。単行本で2014年既読、今現在はどこまで可能なのか気になる。続編があればいいのに。
Posted by ブクログ
彼が積み上げてきた研究に危機が訪れる
米国からのスパイ、裏切り者
愛していた恋人までも裏切られ・・・
そしてすべての邪魔がやみに葬られた
エンブリオとともに・・・・
Posted by ブクログ
生命倫理を考えさせられる作品でした。
胎児を意図的に堕胎させ、その臓器を使って不妊治療や難病治療を行う行為は、感覚的にも倫理的にも許される行為ではないものの、一本でそれが本当に困難な病気を治療するのに役立つのだとすれば全く否定もできないのではないか。
岸川には自分の技術や限界を押し広げようという研究者としての野心を持ちながらも、利益目的ではなく、困っている患者を本当に助けたいと考えている点も、彼の行為を正当化しないまでも間違っているとはいえないのではないかという気にさせます。
作品としては面白かったのですが、登場人物のセリフ回しがなんとなく古臭く感じられる点と、岸川の性行為のシーンが少しくどく感じました(笑)
Posted by ブクログ
上巻よりは興味深く読めた。
なんだろう、、岸川先生、、結局医療ではない別の法を犯していたけど、すべてが完璧すぎてちょっと感服してしまった。。
もっと岸川先生のことが知りたいと思ったから続編?のインターセックスも読んでみようと思う。