あらすじ
都知事の発案でより早く急患に対応すべく急遽開設された「東京ER」。その精神科は、日々、緊迫した空気に包まれている。パトカーや救急車でひっきりなしに運ばれてくる患者たち。父親から捨てられ自殺を図った兄妹。心のバランスを崩し、深夜の霊園で叫ぶサラリーマン。「愛が欲しい」と恋人の前で包丁を取り出す女性。極度の緊張の中、厳しい現実と格闘した現役精神科医が語る壮絶人間ドキュメント。
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Posted by ブクログ
精神科救急での体験をもとに、一般の人にあまり知られていない精神科医療のことを述べる本。
文章がわかりやすく、リアリティがあって、どんどん読みすすむ。一日で読み終わった。
精神科というと遠いことのように感じる人もいるけれど、ある日突然に起こることもある。誰だって、他人事と言い切れない。
そこにどう寄り添うかが、精神科医の腕の見せ所なのだと思う。
心理屋としては、臨床心理士がどのようにかかわるのかも知りたかったけど、まあ精神科救急という緊急の場面では心理はなかなか出てきにくいのかな。
医療現場の話に関連させて、著者がどのような医師になりたいと考えているのかの変遷もたどれるのが興味深い。
すべてを一人でやることはできないから、どこを担当する医師になるのか。とても難しい選択なのだろうと感じた。