【感想・ネタバレ】硝子のハンマーのレビュー

あらすじ

日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人は小さい頃から本当に不憫な思いをしていたにも関わらず、必死に生きていこうとしていたので、ダイヤを盗んで終わりにすれば良かったのにと思ってしまいました。(外から見ただけでダイヤが会社のお金を横領して得たものだと推測できるのは、上手く行き過ぎだと思いましたが、、)

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2026年08月18日

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ネタバレ

本格的な密室ミステリー
貴志作品らしい緻密な描写と論理的な展開は健在で、斜め上をいく犯人には驚かされた。
主人公コンビのキャラもすごく魅力的で面白かった!
ただ殺さなくて良くね?とはなった。

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2026年06月29日

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ネタバレ

読者を引き込むテンポの良さはある。ただ、物語の根幹をなすトリックの動機には疑問が残る。犯人が緻密な計画で隠し財産を盗むまでは良いが、その後の「口封じ」のための殺人は、不必要かつ不自然。わざわざ危険を冒し、極めて複雑な密室トリックを用いてまで社長を殺す必要性は薄く、「盗むだけで十分だったはずだ」という違和感が、作品全体のリアリティを損なっている。

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2026年06月08日

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ネタバレ

本格的な密室殺人事件で面白かった。第58回日本推理作家協会賞受賞作(2005年)
日曜日の昼下がり、株式上場を控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓は防弾ガラス、オフィスは厳重なセキュリティーを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の社長室の隣で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・

弁護士青砥純子と、防犯コンサルタント榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。


エレベーターで12階に行くには暗証番号でしか動かない。そこに介護サービス会社の社長室、副社長室、専務室、各秘書の待機室があった。社長室、副社長室、専務室は鍵のないドアで繋がっていた。

以前、社長室が狙撃され、被害はなかったが、社長の強い意向で、前面の硝子は厚みのある防弾硝子に張り替えられていた。

また、要所には監視カメラが設置され、入るには、管理人がチェックもした。

日曜日、管理人はテレビの有馬記念に釘付けだった。
落し物入れに馬券の入った封筒がおいてあったのを見つけたが、管理人室のテレビと監視カメラのモニターは視野範囲内に設置されていて不審者を見逃すこともない。

社長の死体は、ゴンドラに乗って窓拭きをしていた清掃員が発見した。

社内にある、介護システム開発課では、介護用の猿を訓練し、介護ロボットも作り、そのデモを行っていた。

専務は犯行時間には眠りこけていたというのだが12階は密室状態だった。おりしも副社長は不在だったので、専務の話は問題にされなかった。

弁護依頼を受けたのは弁護士の青砥純子だった。
彼女は紹介された犯罪コンサルタントという男、榎本径とともに、密室の怪を解くことになる。

逮捕された専務に夢遊病に似た睡眠障害はなかったか。
監視カメラは正常に動いていたか、
何も映らないマジックのような方法はないか。

榎本は職業柄、セキュリティーの知識は豊富な上に解錠の腕も抜群だった。
彼は、調査のために夜を選んで忍び込み、犯罪の痕跡を探す。
介護猿やロボットを使わなかったか。
さまざまな疑惑が生まれ、さらに混迷の度は深まっていく。


中ほどから、犯人の生い立ちなど倒叙法ミステリに移行する。
犯人と青砥、榎本の最後のやり取りは、榎本の面目躍如、冴えた推理が犯人の智恵に迫る。

犯人の巧緻を極める計画も興味深く、それをついに突き崩す爽快感もある。
このコンビは続きがあるらしい。

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2026年02月12日

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ネタバレ

密室で起こった殺人事件を特にあたり、いろいろな視点からのトライが丁寧に表現されていて分かりやすかったですね。
WHOよりもHOWが気になる作品と感じました。

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2025年06月03日

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ネタバレ

夫の友人からお借りしました。
600頁以上ある分厚い本でしたが、中だるみもなくあっという間に読み切りました。弁護士と防犯コンサルタントが密室殺人の謎に挑むミステリです。

面白かったのですが、ちょっとだけ。
タイトルが大きなヒントになりすぎ!
トリックはもちろん見破ることは出来ませんでしたが、鈍い私でも硝子に関わることだろうと予想が出来てしまいました。
それ自体予想せずにもっと純粋に驚きたかった。。

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2025年03月14日

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ネタバレ

最近ChatGPTにこんな本が読みたい、こんな映画がみたいと言って勧められたのを読んだり見たりしている。これもChatGPTに勧められた。
最後まで犯人がわからず、これがトリックか、と解けたと思わせて違ってを繰り返す。登場人物と一緒に、これも違うのかーとなって楽しかった。
最初が警備員の目線からだったからしっかり絡んで来るのかと思ったけどそうでもないのはある意味予想外。
途中からは犯人目線パートになるから、犯人が誰なのかはわかるけど予想外。それに犯人目線で見ていくし境遇が可哀想だから感情移入してしまう。犯人側の心情を読んでしまうと、どうやってもハッピーエンドにならないから複雑。

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2024年12月10日

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ネタバレ

探偵役が防犯コンサルタントでありながら泥棒でもある、という設定が面白かった。

特に印象に残ったのは、犯人目線で描かれる後半部分。犯行に至るまでの流れを追っていくうちに、犯人だと分かっているのに「どうかバレませんように……」と、いつの間にか感情移入してしまっていた。

トリックについては「実際にそんなにうまくいくものなのかな?」と思う部分もあったものの、仕組み自体はよく考えられていて面白かった。

ただ、個人的には最後に探偵役が犯人を追い詰め、真相を突きつける場面をじっくり楽しみたいタイプなので、そこが思ったよりあっさり終わってしまったのは少し残念。

犯人側の物語がしっかり描かれていたからこそ、最後に探偵と犯人が対峙するところまで、もう少しじっくり読みたかった。

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2026年08月18日

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ネタバレ

推理がだらだら続くのが苦手なので、だらだら何日もかけて読みました。ああでもない、ここでもないといいながら考えているのはストーリーが進んでいる感じが全くしないので後半の章の話になるまで面白みがあまり分からなかったです。旦那にはそこが面白いんじゃん!と言われ、自分はミステリにはあまり向いてないのかもしれません。笑
だけど、犯人側の話になってから急に面白くなり読むぺースも早くなりました。
最後の終わり方も良かったです!
最後にかかってきた電話は榎本さん、だよね?

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2026年03月10日

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鮮やかな名推理で解決!ではなく、ひとつひとつトリックを試してつぶしていくターンがわりと長くて、それでも主人公と探偵役のキャラが良くて面白く読んでいたのに、途中でいきなり誰なのか分からない人物の生い立ち話が始まって、探偵の話なのかと思ってたら犯人の話で、犯人に同情したところで普通に捕まって、しかもあんなに必死で手に入れた宝を探偵にネコババされてて、モヤモヤしたまま終わってしまった。スッキリしない……。

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2025年09月05日

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防犯設備の整ったビルの最上階で行われた密室殺人を、探偵側・犯人側双方の視点で描いた正統派ハウダニット作品。
己の正義に従い真相を突き止めようとする泥棒探偵と、金への執着から道を外していく犯人の対比により人間味あふれる物語になっている。一方、作品タイトルにもなっている犯行トリックはややトンデモ系で、推理過程もやや冗長なので、ミステリ作品として見るとは個人的には少し不満。

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2025年05月16日

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ネタバレ

弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、徹底的に守りを固められた“鉄壁の密室”に挑む、本格ミステリ。

本作は捜査パートが面白い。監視カメラ、電子錠、厳重なオフィスビルのセキュリティ群。殺人を成立させるにはあまりにも高すぎるハードルに対し、榎本と青砥が手を変え品を変え、思いつく限りの手段で可能性を検証していく。榎本が常識的な手段を潰し、青砥が非常識で奇抜な仮説を実証する。防犯の専門知識をベースにした榎本の解説と、動機や心情に迫る青砥の視点が絶妙に噛み合い、単なる情報整理に終わらない知的な推理劇が展開されていく。

また、犯行トリックそのものも印象的だ。犯人は特別なスキルを持たない「普通の人間」だが、時間をかけて硝子清掃員としての信頼を得て、密かにビルのマスターキーを複製。正面突破ではなく、ビル外壁の清掃員としてゴンドラで接近し、細工を施した強化ガラスを、外からボウリングの玉で殴りつけるという大胆な手口で、眠らされた社長をガラス越しに撲殺する。タイトルにも冠されている「硝子のハンマー」による殺人。その着想の奇抜さと実行の地道さのギャップが、珍しいタイプの犯人として面白かった。

一見、地味にも映る捜査パートが、榎本と青砥の掛け合いや実験が面白く、飽きさせない。トリックの解明だけでなく、防犯とは何か、そして人間の信頼や油断がいかにセキュリティを崩すかというテーマにまで踏み込んでいる。
ついでに、防犯ガジェット好きな人も楽しめる傑作ミステリである。

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2025年05月15日

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ネタバレ

Audibleにて。
密室を舞台にした本格ミステリー小説。

前半と後半で全く違う2部構成になっている。

第1部は、防犯コンサルタントの探偵と女性弁護士コンビが密室殺人の謎を解いていく。
防犯の勉強にもなり興味深い。
密室トリックにあまり興味がないせいか、トリックを1つずつ潰していく過程が長く感じる。
不正解のトリックはもう少しサラッと進んで欲しいと思ってしまう。

第2部は、急に変わって倒叙形式になる。
誰からも嫌われている傲慢な人間の心理描写の倒叙は大好きなんだけど、同情を誘うような心理の倒叙はあまり好きではない。

あまり好きなタイプではなかったものの、先が気になり一気に読んでしまった。

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2025年01月24日

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