【感想・ネタバレ】風景をつくるごはんのレビュー

あらすじ

地方創生やB級グルメなど地方を盛り上げようとする取り組みが盛んだ。だがなぜ地方の人たち、とりわけ中山間地の人たちばかりがんばらなくてはならないのか? 都市と農村の関係から、農業生産のあり方や流通、食べ方の変化に目を向けたとき、そこには都市を優先し合理性を重視する社会のシステムがあることが見えてくる。農村風景の変容も、このシステムとふかく結び付いている。農村風景を入り口に、食と農業のあり方から、都市と農村の幸せな関係を構想する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

持続可能な農村を一番手前に据える。環境本位の持続可能性、職人の育成で農村社会に多様性を持たせる。風景がよくなるメカニズムを農泊に入れ込む。社会システムの方を変える必要がある。なんだけど、どうやったら変わるのかなあ。地域の耕作地と農作業のサイクルに関心がないとまずい、棚田の維持に貢献するかが手前で、それがなかったら施設のデザインに取り入れるのは価値の搾取。失われそうになって価値を認めることを良しとするか。地域内の資材の移動で完結できる工事による修復は届け出不要。保険システムの整備。設計基準を必要とする社会システムを否定する。土地ごとにある材料に応じてヒトが工夫する社会。
そこに自由あるんだろうか。女性に対する手間は無限大にあるとするケアを軽視する今でも残るげんなりする価値観をそぎ落として土地の知恵を受け継ぐことができるのだろうか。市場側が大きすぎるのは確かにそうなんだけど。

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2025年07月16日

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