あらすじ
藤村「決めないことを、恐れてはいけないんだよ」嬉野「それはまったく『どうでしょう』の本質だね」『水曜どうでしょう』4年ぶりの新作の放映を控え、ディレクター陣が北海道の温泉宿で夜を徹して語り合った。番組のこと、お互いのこと、大泉洋&ミスターのこと……。これまで知り得なかった本質の部分に触れる、初の対話集。
■『水曜どうでしょう』北海道テレビ(HTB)制作により、96年10月9日から北海道内で放送が開始されたバラエティ番組。レギュラー出演者の鈴井貴之・大泉洋に加え、ディレクターの藤村忠寿・嬉野雅道が同行する。番組内では様々な企画が行われてきたが、ある一定の(無謀ともいえる)約束事を設けて、国内外を問わず旅をするのが現在のメイン。道内で絶大な人気を博したが、その後口コミやネット、DVDの発売、系列局やUHF局の放映等で全国的に認知度が高まり、非常に広範な支持を得ている。02年のレギュラー放送終了後06年までは1、2年に1作のペースで新作が放送されていたが、その後4年のブランクを経て10年に最新作を制作、11年3月より北海道地区を皮切りにオンエアされる。
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Posted by ブクログ
番組の裏話みたいな本ではなく、「どうでしょう」を切り口に、仕事や生きることへの姿勢、なんていうと大げさになってしまうけれども、そういうようなものをお二人が語った本。なんであんなに「どうでしょう」が面白かったのか、自分の心に巣くってしまったのかがわかりました。嬉野さんが言った「無理をしながら眺めのいい場所には行けない」という言葉にものすごくうなづけた。なんで自分が仕事を面白がれていないかも判って、目の前が少し見通しが良くなったような、爽快で深い読後感。仕事が辛くなったら、また読み返そう。
Posted by ブクログ
嬉野さん、藤村さんの対談集。
主に『水曜どうでしょう』の裏話などを中心に、仕事に対するスタンスなどを話している。2011年の新作と同時に出版された本なので、カブの旅に関する話もちらほら出ている。
なかでも印象に残るのは「悪の浄化作用」というあたり。
「毒を小出しに」とか「悪役的なものの重要性」というところに、なるほど、と思う。
確かに潔癖ばかりだと息苦しくなるし「眺めていてラクになる」のは、作っている側が楽しんで、無理していないからなんだろう。