あらすじ
「ネットの神」と「勝間和代の最強ブレーン」がタッグを組んで、メディアに蔓延(はびこ)るウソを完全論破!
●震災復興には増税が必要
●「国の借金」は返さなければならない
●円高が続くのはいいことだ
●日銀の独立性を侵してはならない
●中国がなければ日本経済はもたない
●このままでは日本はギリシャになる
●税金泥棒の公務員は減らすべき
●公共事業は「悪」である
→全部ウソ!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
データから読み取れる内容を元に経済政策を論じる三橋氏と勝間和代のブレーンとして知られる上念氏が対談形式で話を進めていく一冊。
もはや歯止めなく、実名でガンガン批判していくさまは人によっては小気味良く映るが、人によってはやり過ぎと映るだろう。しかし、それすらも計算の上で本書は構築されている。
それにしても、この二人が説いていたようなことが実際に「アベノミクス」として実行に移され始めるとたちまち円安・株高に振れ、この3ヶ月ほどは過熱気味な装いを呈している。つまりは、「金融緩和する」といった一言が大いなる期待を持って市場に迎えられ、支持されているということで、「列島強靱化」とあわせてデフレ克服に向けて大きな一歩を踏み出し始めたところはまさにこの本ならびに他の著作で彼らが訴えていたことをなぞっているようにも見える。
彼らの主張の通り、今後の経済が上向いていくのか、注視していきたい。
Posted by ブクログ
とてもシンプルに日本経済の現状を看破している。
要約すると、
・日本は借金大国と言われているが事実ではない。
・300兆円の借金があることだけを取り上げられているが
550兆円の債権を持っているので純資産は250兆円。
これは世界一の債権国である。
・しかも借金の95%は日本国内からのもので、
そのほぼすべてが円建てである。
歴史上、自国通貨の債権で破綻した国はない。
・日本は経常黒字で、国内には借り手のいない資金が
大量に余っている状態である。
ギリシアとはまったく状況が違う。
・増税はインフレ時に投資や消費を抑制するために行うもの。
デフレ時に行うメリットはない。政府が増税したがる理由は
財務省内で増税は評価されるが増収は評価されないから。
と。なるほど納得することばかりだ。
むしろ減税して円をどんどん刷ってインフレターゲット
やったほうがいいような気がしてきた。