あらすじ
公爵令嬢エリーゼは誰にでも優しく、その立ち振る舞いから聖女様と呼ばれている。
そんな彼女だが、深い罪悪感で日々思い悩んでいた……。
心から恋慕う王太子ルツィウスを"隷属の指輪"で従属させていたからだ。
永遠に苦しみ続けるのなら、この偽りの愛を終わらせ罰を受けよう。そう決断するが……?
「指輪さえあれば、君の理想の王子様でいられたのに。本当に……愚かだよね、エリーゼ」
突然の口づけは、恐ろしいほど強烈で淫らな熱を孕んでいて――!?
そう、彼の愛は狂っていた。彼女の罪など凌駕してしまうほど――。
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簡潔に纏っていて綺麗な作品
隷属の指輪からの偽りの愛に怯えるヒロインが、指輪から王太子を解放するところから始まり。
王族に魔具は効かない。いつでも自分で指輪を外せる王太子は、自身の異常性を隠すためにヒロインの望む王子様で在ろうと自分から隷属の効果にかかり続けて...
異常性を認識し隷属の指輪を利用する王太子と隷属の指輪を使っても隣に居たいと願ったヒロイン。とてもお似合いです。
結ばれる迄もいいのですが、結ばれた後の王子の弱った様子、第二章がとても好みで大好きです。
王太子、ヒロイン、ヒロインの父の視点でのみ簡潔に物語りが進みます。ヒロインの父がちょっと可哀想ですが、王太子もヒロインも幸せでハッピーエンドです。
匿名
良き。
ストーリー展開がしっかりしていて、するする読めました。
実家の家宝である『隷属の指輪』を王子様にはめた事で王子様に愛されているのは真実ではないと罪悪感に苛まれるヒロインを、『隷属の指輪』の意味を知った上でデロデロに溺愛しているけど表面上は品行方正な王子様を演じてるヒーロー(ヤンデレ系)。ヒロインの葛藤と王子の思惑、王子の幼少期からの想い...
主人公2人の気持ちを知っていて、しかしなにも語ることが出来ないヒロインの父親の葛藤がちょいちょい挟まれていて良かったです。
閨シーンも多めで良い...。
匿名
溺愛もの
語り手が3人(ヒロイン、ヒーロー、ヒロイン父)でヒロインとヒーローはコロコロ変わるのにすごく読みやすいです。
ハラハラとかない溺愛ものなのですが、ヒーローがゆるいソーニャ系なので好きな方にはブッ刺さるかと。私はブッ刺さりました。
作者様の作品は饒舌すぎて若干クドく感じるが、ストーリー自体はとても面白い。
純粋すぎる天使とヤンデレ天使、ヒロイン父の語りも良かった。
囚われるほどの深い愛。