あらすじ
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運動生理学が初めて明かすランニングの正体。
運動生理学とは、運動中に体内で起こる化学反応、現象、影響、状態を追求する研究。
その観点を一般実用書として初めてマラソンに持ち込み、ランナーたちの弱点や能力向上のヒントを探った、意欲的なランニング強化本。
※フルマラソンのような長距離を暑いなかでぶっ続けで速く走れるのは、人間だけ。なぜなら、ヒト以外の動物は、体温調節ができないから。
※つまり、ヒトだけが、暑熱下で長時間の運動ができるという能力を持っている。それを可能にしている理由のひとつは、汗をかき、外に熱を逃すことができる「放熱」の機能を持っているから。
本書では、上記のようなヒト特有である長距離ランナーの能力を、運動生理学の観点から紐解いていきます。
カラダのなかでなにが起こり、どう変化し、どう影響するのか? そして、それに対し、長距離を効率よく走りきるために、どのような対策をすべきなのか?
何度もマラソンを経験しているのになぜか記録が伸びない、
ケガが絶えない、レース調整がうまくいかない、トレーニングメニューが自分に合っているのかわからない・・・・。
そんな悩める市民ランナーの「もっと走りたい」情熱に、必ず寄り添える一冊です。
(底本 2023年10月発売作品)
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Posted by ブクログ
こちらはタイトル通り「運動生理学」に焦点を当てた本のため、よくあるランナー向けの本と一線を画している本でした。練習方法や、ストレッチ、フォームなどについては一切書かれていませんが、この本に関してはそれが良かった。
書かれているのは、走ってる時のカラダの中の基礎知識やトレーニングの効果に関する疑問、レースマネジメントに役立つ生理学の知識など、専門用語も多くて難しい部分もあったが、なるほどという発見も多くこれからのランニングライフにプラスになる一冊でした。
特に今の時期の暑熱順化やクーリング対策、レース前のウォーミングアップの強度と量など即実践できそうなもの知識も満載でした。走ることと自分の身体に興味のある方にオススメです。
Posted by ブクログ
常識だと思われていたり、いいと思われていることでも、常に100%の効果があるわけではない。
盲信することは避けたい、と、改めて思った。
しかし、LSDだって、やり方によっては効果があるだろうし、練習する意義もあるだろうと思う。
坂道練習も、登りや下りを走るコツのようなものはあると感じるので、私はやる必要があると思う。
ランナーの状態や鍛えたい能力に見合った練習内容であるのかは、常に検討しながら柔軟に取り組んでいくことがベストなのだろうと思う。
真面目なランナーや、ある練習で一定の効果を感じたランナーは、信じた練習に固執しがちになるように感じる。
また、世にあふれている情報にも、科学的なデータの読み方に偏りがあったり、誇張された内容があったりすることだってある。
あっさりと信じすぎてはいけない。
情報を吟味しつつ、自分の頭で考え体で試しながら、その時の自分にとって良いものを探して行きたいな、と思う。
Posted by ブクログ
フルマラソンを走るので、最近走り方について、より速くより長い距離を走れるようになりたいと思いこの本を読むことにした。
走りについて運動生理学の観点からこれまで言われてきたことが本当に正しいのか、フルマラソンを走るために必要な要素などを研究データを基に説明してくれた。
カラダのなかがどうなっているのか知ることができて面白かったが、フルマラソン初心者の方は運動生理学の観点からフルマラソンを走り切るために必要なことを学ぶよりはまず、自分の身体の使い方や走り方に着目して力まず楽に走れる、長い距離を走っても関節が痛まない走りを身につけることが大事だと感じた。
この本はある程度フルマラソンや走りの経験があり、より速く走れるようになりたい人が読みには良いのではないかと感じた。