【感想・ネタバレ】アメリカはどれほどひどい国かのレビュー

あらすじ

勝海舟から米国の話を聞いた横井小南は「尭舜の国」と形容し、内村鑑三は米国人を「気高く、純粋で正義に満ちた」と賛美した。しかしその一方で、日本人は国家の悪意も見逃さなかった。スウェーデンの植物学者ツュンベリは、奴隷を酷使するオランダ人を日本人が心から侮蔑していたと、驚きをもって記している。副島種臣は、ペルーの奴隷船を拿捕し、国際裁判も辞さなかった。東郷平八郎はハワイ王朝を陵辱する米国を許さず、巡洋艦「浪速」でホノルルに乗り込んだ。ために米国はハワイの併合を五年も遅らさざるを得なかった。米国の長所を見て、それを賞賛し、見習おうという素直さはいい。しかし、昔の日本人が持っていた素朴で迷いない批評眼も大事にしなければならない。いまの複雑な国際社会の中にあって、副島種臣や東郷平八郎に通ずる透明な目線を持つ日下公人先生と、かの大国の性根について、とことん語ってみた。(高山正之「まえがき」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも目から鱗の事実、史実を教えていただいて感謝しております。どうひいき目に見ても、かなりの右寄りの発言ばかりが目立ちますが、今までの日本の普通の教育で私が得てきた知識の偏り具合から考えると、これぐらい反対にもう一度揺らしたほうが、補正が効き、もう一度冷静に世の中を見ようと言う気概が出てきます。
メリカはニューヨーク、ワシントン、レッドネックの国だと言う見方は新鮮で面白かったです。

【目次】

まえがき 高山正之

第一章 米中・共倒れの時代

アメリカと中国の意外な共通点 
アイデンティティのない国は「こすっからい」
騙し合いやむしり合いが増える 
中国とアメリカの「奴隷経済」 
「白人優越主義」というモラル 
「オバマ大統領」=アメリカのずるさの表れ? 
奴隷支配の国:中国 
米中は互いに「食い合う」関係
「働かずして儲ける」のが米中の狙い 
米中は日本を師と仰げ
人に働かせるのはもうやめよ 
失業対策としての公共事業 
公共事業に行き詰まると革命が起こる中国 
中国史に見る王朝の栄枯盛衰 
中国は日本と戦争がしたい 
誘いに応じると偏される 
日本は「高みの見物」でよい 

第二章 アメリカの悪巧みにのるな

「中東大団結」を恐れるアメリカ 
イラク戦争に深入りしたツケ 
三つのアメリカがある 
アメリカの人種観を忘れるな 
人種対立の行き着く先は? 
赤字に転落したカリフォルニア州の行方 
牛馬の餌に感謝決議した日本の国会 
誰のための日本総領事館なのか 
安倍元首相のカムバックを期待する 
「サルでも出来るマスコミ式発言表」 
いずれ潰れる「反日マスコミ」 
「日本の強さ」を発信しつづけよ 
日中間に不和の種を蒔くアメリカ 
朝鮮牛島の分断は未申に好都合 
孫文は満洲を日本に売ろうとしていた 

第三章 やはり世界は腹黒い

アメリカ人はいまも日本人を恐れている 
数値目標であるかのごとき優遇政策 
日本が立つ「ノーマンズランド」 
経済成長を重ねた過程でネットに近づきすぎた 
中川前財務相のバッシングに人種偏見の影を見る 
アメリカは決して"人種の坩堝"ではない
至るところにあった間接統治の支配構造 
幕末期から奴隷制度を非難してきた日本 
米国企業が中国に進出する本当の理由 
自分の国を自分で守った幕末日本 
米軍基地は"ビンの蓋" 

第四章 日本は「孤立」しても困らない

優れた英知を持つ日本人 
日本を警戒するアメリカ 
映画『フォレスト・ガンプ』が描いたアメリカの病理 
メイフラワー号でやってきた清教徒は何をしたか 
人道的と言うには程遠いリンカーンの人物像 
トーマス・モアの『ユートピア』に学ぶ戦争論 
日本がなすべきことはいろいろある 
日本の自衛隊も傭兵を使え 
国際人遵法の元祖トーマス・モア 
田母神問題に見るジャーナリズムの罪 
「狂気編隊」と書かれた航空自衛隊の雫石事故 
日本人はなぜ悪口を言うようになったのか 
学習院の同級生が「ご学友」とは! 
日本の自主防衛を封じる「米中密約」の腹黒さ 

あとがき 日下公人

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2011年03月26日

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