あらすじ
心癒される街の「アオバ自転車店」に行けば、カラカラと回る自転車のタイヤとスポークが、まさに風車のように優しい風を送ってくれる事でしょう。駆け足やフルアクセルで毎日を生きる現代人にぜひ読んで欲しいと願う、心の清涼飲料水コミック。あなたもきっと、自転車に乗りたくなります。
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Posted by ブクログ
皆さんは、本を読んで感動したことがありますか?
そう問われると、大抵は文芸誌や文学作品の書名や作者が出てくるのでしょうが、本当に良い作品と言うものに、そのような要素や区分けは必要ないと常々思っています。
本書最終話に収録されている『あの空とおんなじ』
漫画と侮る事無かれ、著者宮尾岳の娘が乗っている自転車「プジョー NS40」にまつわるストーリーを描いた、一種のエッセイ漫画である。
内容はほぼノンフィクションに近い。
この作品を読むだびに、どこかの探偵所長ではないが泣いてしまう。
故に多くは語れません。一読すれば、そのよさを判っていただけるかと。
読切作品として『ヤングキングアワーズ』1996年23号に掲載され、この作品の好評から3年近くの歳月を経て『アオバ』は生まれた。
内容を多少変更して、2巻でも同じように「プジョー NS40」にまつわるストーリーが掲載されている。
『あの空とおんなじ』の内容に見られるように「プジョー NS40」は著者宮尾にとって思い入れのある自転車であり、『アオバ』作中においては峠アオバとその母親である峠ワカバの愛車として登場している。
当然のことながら『アオバ』そのものの内容はフィクションである。
Posted by ブクログ
自転車を通して人間味溢れるエピソードを単話完結方式で送るマンガ。
父親が残した自転車の部品でスポルティーフを作る青年。
新聞販売店の娘。トラック運転手の息子。身体に合わない小さな自転車に乗り続ける少年。
自転車の小ネタを挟みつつハートフルな物語を展開するというのはアイディアが枯渇しないか心配になるんだけど、かなり長く続いているマンガらしい。