あらすじ
「世界中で君だけだ」
乙女ゲームのメインヒーロー×旦那様が一推しの転生悪役令嬢
正ヒロインじゃないから身を引きたいのに最推し=旦那様に束縛されてます!?!?
ずっと好きだった王太子ヴァルターと結ばれた夜、
自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと思い出してしまったローザリンデ。
ゲームヒロインのルートに入らないと死んでしまうヴァルターのためどうにか離婚しようと策を巡らす彼女だが、
当のヴァルターにことごとく阻止されエッチなお仕置きをされてしまう。
「君がそばにいないと私は死んでしまいそうになる」
それほどまで愛されて嬉しいのと彼を守りたい気持ちの間で悩む彼女は!?
感情タグBEST3
王太子がなかなかの闇持ちだった
作家さん買いです。
なんだか少し新鮮に感じるお話でした。
このお話のキモは、ローザリンデのまっすぐさと、ヴァルターの闇具合。
闇がとにかく深い。真っ暗。
ラストの「この子の顔もわかる」にはウヒィという気持ちと、ジーンとする気持ちがごっちゃになりました。
おもしろかったです!
悪役令嬢
この作者さんにしてはイマイチでした。
ヒーローが恐らく相貌失認なのですが、はっきりとは言及されていません。ヒロインのことはしっかりと分かるから溺愛なのか、溺愛だからしっかり分かるのか…。
ヒロインの兄も良い人だけど、父親がどうにも駄目でしたね。ヒーローの両親も酷いものですが。
Posted by ブクログ
結局、本来の物語が始まる前より王太子の好感度がMAXだったため、今更ヒロインが出てこようと、悪役令嬢である主人公が色々頑張って嫌われようとしても何の意味もなかったという。
ヒロインも正規の立ち位置では出てこないし(でも声で分かってしまう元オタク転生者の主人公)「本来の物語とは?」と首を傾げるという。
ゲーム世界だろうと転生者だろうと、その世界を「生きる」者に変わりはない。
シナリオに引っ張られず、各々自分の人生を生きればいいのだろう、多分。
という訳で、正規のルートを行かねば死んでしまう筈の王太子のために嫌われようとしたけど、そもそもの前提が崩れてることに気付くまでの物語。
そして、その世界を精一杯生きる物語と自分は解釈。
実際、王太子も本来のヒロインも、それぞれの思いで精一杯生きていた訳だし(ヒロインはちょっとしたたかだったかな?)
その割に、黒幕の退場は呆気なかったけれども。
策を弄した割にお粗末なざまあ劇で……主人公に被害が及ばないでよかった(あるお芝居のせいでメンタルダメージはあったが)
これからは、ルートだなんだに縛られることなく、ちゃんと推しと幸せな生活を営んで欲しいものです。
まああの溺愛ぶりから察するに、問題なさそうかな。