あらすじ
「僕にとってお笑いは、人に好きになってもらい、かつ自分を好きでいるための処世術なんです」(EXIT兼近大樹)
「笑いがない世界では、私たちは生き延びていくことさえ難しい」(中野信子)
なぜ人間だけがお金を払ってまで笑うのか? 「いじり」と「いじめ」はどこが違うのか? 笑いとリテラシーはどう関係しているのか? 「地アタマが良い」とはどういうことか?
「なぜ、私たちは笑いを必要とするのか」を大テーマにくり広げられる異色対談。兼近さんが見た、お笑い界のレジェンドたちがくり出すテクニックは、人間の奥底にある心理を刺激する方法だと中野さんは言います。
お笑い芸人のコミュニケーション力や、芸人が「おいしい」と思う状況、上手なリアクションを理解すれば、仕事はもちろん人間関係を豊かにしてくれることでしょう。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
p.44,45
「・・・世界幸福度ランキング・・・」
表「幸せな国ランキングと抗うつ剤消費との相関」
「なるほど、大麻があれば、ある程度は抗うつ剤は不要ということなのか。」
p46,47
「・・・ベータエンドルフィン・・・ランナーズハイ・・・。」
「・・・脳にもともとある内在性の脳内麻薬・・・」
p73~
「・・・笑いのセオリーは3パターン・・・」
〇緊張と緩和p73
〇裏切りp76
〇共感p80
p84
「人は何で笑うのか、人は何をおもしろいと思うのかというお笑いの構造を学んでいくことで、僕は自然に人の寛容さ、優しさも学んできました。」
p152
「・・・ダニング・クルーガー効果・・・」←イグ・ノーベル賞
ユーモアのセンスが低い人が「自分はユーモアセンスがある」と思っているという実験結果が出た。
p155
ヒエラルキー集団で、”笑い”は集団及びメンバーの寿命を延ばす。
p174
おもしろいことに気づけない→本人のセンスが圧倒的に足りない。
p184
「人のことを嫌いな人って、愛されない。」
p203
「脳には、苦痛に耐えて生き延びるための仕組みが用意されています。笑いもその一つでしょう。」
芸人兼近大樹という素材にして、脳科学者中野信子が”笑い”や”脳”を分析・解説しているのかな。なかなか面白かった!