あらすじ
大竹しのぶ主演でテレビドラマ化決定!
終末期医療の訪問医が見届けた感動実話全9話。数多くの「看取り」を続けてきた医師が問う「人にとって最もふさわしい最期の場所」とは。
真の家族愛を描いたあの感動作がついに電子化。
そしてテレビドラマ化も決定。
著者は地方の開業医。
開業医といっても、この医院を訪ねてくる患者さんはほとんどいない。
なぜならこの医師は訪問専門の医者だから。
患者には末期ガンや脳梗塞を患う人が多く、これまで何百人という患者さんを看取ってきた。
その過程で人間にとって、本当に幸せな最期とは?
と、医師は常に考えるようになった。
本書ではその医師が経験してきたさまざまな「看取り」のなかから、せつなくも感動的な最期のカタチを、9編集めている。
どの話にも、私達がいま考えておかなければならないテーマがつまっていて、思わず涙するシーンが待っている。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
昔は8〜9割を超えるような自宅での死が
今は病院でのそれへと変わっている。
そこに死にゆく人の真意は反映されているのであろうか?
兼ねてから、死というものへの考えを巡らすようになっていた私たち夫婦。
病院へいくということ、薬を飲むということ、
手術という選択についても、よく話し合っていた。
医師がどのくらい病気とそれを患う患者の体力や回復力について、理解されているのであろうか?
その手術は果たして、本当に患者の暮らし方生き方にプラスであろうか?
生きるということ、幸せな死とは?
私たちはもっと慎重に深く死について考えなければならないのではないか?
訪問医療という新しい分野にわけ入った著者が
人間の死について、本人家族の幸せを考えた本で、
たくさんの本物の事例が美しい文章とわかりやすい解説とで、実に愛情深く描かれております。
オススメの一冊。