【感想・ネタバレ】私はなぜ「中国」を捨てたのかのレビュー

あらすじ

毛沢東を崇拝して「革命の小戦士」になろうとしていたかつての中国少年が、今や日本国民の一人として、
中華人民共和国への痛烈な批判と、中国からの脅威に対する強い警戒を発している――。
「日本に来たことが私の最大の幸運」と、共産党による思想教育、文化大革命、天安門事件を経て祖国に幻滅し、日本に帰化した著者の“魂の変遷記録”。
「中国は共産党の“政治的道具”でしかない」と、著者が絶望した中国の内情とは? そして、著者が見惚れ安息の地を求めた日本の美しさとは?
祖国を捨てた男の覚悟と哀しみに触れる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

色々な話がネット上でも飛び交っている大国、「中国」。
生まれ故郷の中国の国籍を捨て、日本国籍を取得するにいたるまでの著者の体験や心情がうかがえる。
アメリカなど英語圏に脱出(?)する中国人が多い中、なぜ、日本だったのか。
留学先が日本で、自分にそれまで植つけられていたイメージとずいぶん違う事に気がついたのがきっかけだと云うが、それ以前に中国国内での問題や民族性にも理由があるのだろうと感じた。
国籍を捨てるという事が、日本人として生まれてきた自分には到底想像がつかない。

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2015年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中国共産党がいかにして中国を支配しているか、
本場の中国で失われつつある中国文化が、いかに日本に根付き、日本らしく昇華されているかなどがわかりやすく読める。

著者が日本に来て感じた「礼」の素晴らしさ、日本語における敬語の難しさなどはもっと様々なエピソードを読みたかった。

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2010年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

WEDGE Infinityでの著者の論談が興味深かったので読みました。
WEDGE Infinityの論旨から冷静沈着な方と思ってましたが、この本を読んで、実はとても感受性が豊かで情熱的な方との印象を受けました。

私にとって、中国とは古の論語、儒教の世界、という意識があったのですが、
文化大革命によりそれが徹底的に破壊されたことを初めて認識しました。
そのただ中に生きた著者の言葉は重いです。

また、昨今の激しい反日は、天安門以降突然出てきたとのこと。
20数年前とはいえ衝撃的だった記憶の天安門事件。そのキーワードと1党独裁のプロパガンダ。
このからくりとここ十数年の激しい対日変化を適切に把握しておかなければならないことに警鐘を与えてくれます。

最後に、日本は天皇制があったからこそ、古の伝統や文化が政変や動乱の中でも受け継がれてきた、との見解ははっとさせられました。
日本人として当たり前にとらえてきたことだけど、実は日本独自の大事にすべきことである、と思います。

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2013年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

石平さんの自伝という感じでした。

特筆すべきことはあまり書いてなかったように感じます。
とりあえず論語を勉強し直そうかなという気になりました。

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2011年05月30日

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