【感想・ネタバレ】ビッグ4のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

読後の感想。
ヘイスティングズとポアロの友情が際立っている作品という印象を受けました!
ポアロシリーズでも、壮大な相手ではなかろうか?
世界を股にかける敵に、灰色の脳細胞で闘うポアロは凄いと思います。

0
2021年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいるうちに、「あれ!?ポアロってこんなだっけ!?」ってなるくらい、規模が大きい!展開がはやい!スリリング!な話だった。
解説いわく、クリスティーならではのゆったりとした空気感…というものが他のポアロ作品にはあるらしいけど、この作品はもう次から次へとという感じで、いくつもの短編を手直してて作ったというのも納得がいく…
この作品はトリックを楽しむというよりは、マジックを楽しむ感覚に近いというか、不思議なことが起きて種はこうでした!みたいな流れの繰り返しだった。でもそれがすごく楽しい!!

わたしはポアロというキャラクターが好きなので、彼の頭脳明晰さナルシストさ、友情の厚さ、ユーモアさが今まで読んだ作品よりかなり色濃く出ているように感じで楽しかった。
世界一の巨大犯罪組織VSポアロなんて、そんな、胸が躍らないはずがない…
そしてわたしはポアロに全幅の信頼を寄せているので、ヘイスティングズが危ない目にあったり疑ったりするたびに「はいはい笑」という感じで、それもそれで楽しかった。

解説でこの作品を書いた当時のクリスティーのことを知ると、なぜだか親近感が湧いた。
「アクロイド殺し」を書いて、出版社はどんどん作品を書いて欲しいと言う、自分は本当に小説家としてやっていくのか?、夫には不倫を告白され、ちょっと失踪しちゃったし…この苦悩の仲、ここまでの作品を書き上げたのはすごいなあ…

0
2024年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポアロシリーズ4作目。今回は犯人を当てるぞ!と思いきや、今回の展開はこれまでとは違う様相。犯人は4人(ビッグ4)であること、3人の面が割れ、最後の4人目は誰なのか?ポアロVS.ビッグ4。ビッグ4の策略にハマり続けるポアロ。ポアロの起死回生の武器は仲間をも欺くことで相手を油断させること。ヘイスティングズは可哀そうな役回りだったが、これがポアロの最大の攻撃!ヘイスティングズのポアロ愛に満ちた言動、行動がヘイスティングズの格好良さを余すところなく発揮された。ただ4番目は何者なのか?最後まで興味は尽きなかった。

0
2021年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪組織と命懸けで戦うポアロとヘイスティングスが格好良い作品でした。
これまで読んできた謎解きとはまた違う、スリル満点のアクション映画を観ているような感じでした。
何度も連れ去られたり、猿ぐつわかませられたり、爆発したり…
いつでも狙われながらビッグ4に少しずつ迫っていく2人に、最後まではらはらさせられました。

“ゴルフ場殺人事件”のシンデレラことダルシーと、ヘイスティングスが結婚していたことや、ポアロに双子の兄弟がいることなど、シリーズ物を読んでいるならではの面白さや驚きもありました。

0
2020年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

攻略本で0.5点(ポアロシリーズの中で最低点)の本書。
実家の本棚にもあるので読んだことはあるはず。
例によって内容は全く覚えていないけど、いやさすがに0.5点てことはないはず、と読み進めると。。。

冒頭のヘイスティングスが南米から帰還する場面こそ、「ヘイスティングス、おかえりー!!」と思ったけれど、そこから始まるこれまでのポワロものから急に路線変更したかのような国際諜報ものと化す展開に戸惑いを覚える。
え、なんで世界を暗躍する犯罪組織に急に目をつけられる!?
そりゃ世界的に名声を馳せる優秀な探偵ではあるだろうけど、何かしらの因縁があるわけでもなし、唐突感が否めない。
その上、一章々々であっという間にポワロvsビッグ4の小さな一幕が完結してしまい、長編というよりむしろ短編集の趣。

と思っていたら、巻末の解説文で当時既出の短編達を再編して長編に仕立て上げたという経緯があった模様を知り、あぁやっぱりと。
しかも、そのタイミングはクリスティ失踪事件の直後ながら、名作『アクロイド殺し』の後に間をおかず作品を世に出したいという出版社の強欲事情が絡み合い、無理くり生み出された代物のよう。
なんと不幸にまみれた作品。

それでも自分的には、その昔クリスティに傾倒していた頃はランダムに読んでいたので気付かなかったけれど、今順番に再読している中でポワロシリーズが辿っている山谷、試行錯誤、意外とシリーズとしての経過も盛り込まれている点(猟犬ジロー警部に対する言及やヘイスティングスの結婚と南米行き等)を感じ、ある意味興味深い一冊となった。

攻略本霜月氏のコメントの数々の辛辣ぶり、極めつけの「エンタテイメント小説の研究者以外は『ビッグ4』を読む必要はない。」にも遺憾ながら同意してしまうが、逆にその作家人生の序盤にしてかなり大きな谷がありつつ、ここから盛り返すクリスティの作品群に、女王の底力を感じるものでもある(ちなみにあとひとつ0.5点がある。。。)。

次は『青列車の秘密』。

0
2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポアロが世界の危機を救う!

国際犯罪組織<ビッグ4>を相手に、命を懸けて戦うポアロ。変装の名人の暗殺者、大金持ち、女性科学者、中国人、伯爵夫人、英国情報部員、内務大臣に首相など、大げさなキャラクターが敵味方入り乱れて、ちょっとした冒険ものである。静かに推理の糸をたどっていくというよりは、ハラハラドキドキのジェットコースター系。

クリスティーが意識しているのかいないのか、伯爵夫人はアイリーン・アドラーを思い起こさせ(彼女より全然手強い感じはないのだが)、ポアロが兄がいると言い出して、マイクロフトかと思ったり、ポアロが世界のためなら自分の命を進んで投げ出すと言って、ライヘンバッハを思い出したり(あれは滝でこちらは岩山)、ホームズ的な要素がたくさんあった。途中でポアロは死ぬが、それもヘイスティングズまで騙すことで敵を欺くためであり、ここのところも、ホームズにあったような気がした。それがまた面白かった。

0
2019年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポワロシリーズ四作目にして、まるっきりちがう、007ワールド。これはこれでエンタメアクションで面白くは読めるけど、ポワロものの良さが出ていない。ヘイスティングさんが相棒に復活したことくらいかな。ポワロが死んだことにするのなんて、完全にシャーロック・ホームズと同じ手で見え見えだったし。でもまだ殺し屋が生きてそうで心配だね

0
2018年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポアロが国際的な犯罪者の集団である“ビッグ4”と生死を賭けた対決をします。ビッグ4は、リー・チャン・イェンという知力を代表するナンバー・ワン、アメリカ人で富の力の代表者のナンバー・ツー、フランス人女性のナンバー・スリー、殺し屋のナンバー・フォーで構成されています。

事件は次々と起こり、戦いは長期間になります。

最終的に、ポアロの“生涯の最大の事件が無事にかたづいた(p334)”のですが、ビッグ4が“ことごとく死体となって発見され(p334)”たのが、納得できませんでした。ポアロの敵が強力だと面白くなるかと思いきや、あっさりやられてしまったように感じられたのが残念でした。

0
2017年03月13日

「小説」ランキング