【感想・ネタバレ】チムニーズ館の秘密のレビュー

あらすじ

王政復古の機運が熟したある国をめぐって、さまざまな人物たちがいりみだれるチムニーズ館。そこで突如殺人事件が発生した。バトル警視以下、館に集った英米仏の探偵たちは推理合戦を展開することになるが……。波瀾万丈の冒険ミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公格のアンソニー・ケイドが、本当はどういう性格の人かが、最後まで分からなかった。
アガサクリスティに政治的な話題が多いのは、いろいろな国に行ったことがあるためだろうか。

他の作品のような経験に基づいた話ではなく、こういう経験が面白いだろうという想像上の作品。
よく国王、皇太子が出てくるのは、まだアガサクリスティの生まれた時代には、ヨーロッパにも王国が多かったせいだろうか。
あるいは、アジア、アフリカの王国から、ヨーロッパに勉強に来ている皇太子などが多かったからだろうか。

ちなみに、日本の昔の皇太子も英国で教育を受けていたらしい。

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2011年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クリスティのバトル警視モノ。初めてバトル警視の登場作品を読んだのだけれども、バトル警視が思った以上に活躍していなくて笑った。探偵役は主人公じゃん。途中まで、主人公の二重人格説を疑っていたのだけれども、最後で、秘密はそっちだったか、という感じ。見事に騙されました。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友人のジェイムズ・マグラスに頼まれて南アフリカからロンドンに元ヘルツォスヴァキア首相の回想録に使用する手紙を運ぶアンソニー・ケイド。ホテルにつくなりヘルツォスヴァキア共和国の共和政派と王政復派の訪問を受けホテルの従業員のジュゼッペに手紙を盗まれる。元ヘルツォスヴァキアに駐在していた外交官の未亡人ヴァージニア・レヴェルの手紙をネタに彼女を強請ろうとするジュゼッペ。ヴァージニアの部屋で射殺されたジュゼッペあ遺体を隠すアンソニー。チムニーズ荘訪問。チムニーズ荘の主人ケイタラム卿の元に滞在する客たち。殺害されたヘルツォスヴァキアの王子ミカエル。バトル警視の捜査。ヘルツォスヴァキアの宝石を狙うフランスの盗賊キング・ヴィクター。キング・ヴィクターを追うフランスの刑事ルモワール。アンソニーが疑うケイタラム卿の子供たちの家庭教師ブラン。ミカエル王子と石油採掘権を巡り交渉していたアイザックセタイン。ケイタラム卿と古書の会話をするフィッシュ氏。アンソニーの捜査。チムニーズ荘に滞在する客達の正体。

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2015年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

陰謀、そしてロマンス!

回顧録と手紙、某国の王子、政府高官、宝石泥棒、警察、未亡人など、様々な思惑を抱えた人々がチムニーズ館に集まった。殺人事件と国家的陰謀のもつれた糸を解きほぐすのは――。

トミー&タペンスにも通じるような、ロマンスの側面も十分な冒険活劇。読んで楽しい痛快な物語。途中でアンソニーの正体は予想したし、正直殺人事件の真相はそんなに難しいものでもないけれど、隠された宝石やロマンスの行方が気になって、最後までワクワクして読んだ。

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2019年08月09日

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