あらすじ
子爵家次男坊であるジル・シャルマン。実は彼は前世の記憶を持つ転生者で怠ける使用人の代わりに家の財務管理を行っている。ある日妹が勝手にダルトン公爵家との婚約を解消し、国の第一王子と婚約を結んでしまう。一方的な婚約解消に怒る公爵家から『違約金を払うか、算学ができる有能な者を差し出せ』と条件が出され、出来損ないと冷遇されていたジルは父親から「お前が公爵家に行け」と命じられる。こうしてジルは有能だが冷酷と噂される、ライア・ダルトン公爵に売られたのだが―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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盛り沢山な物語
試し読み部分が良かったので続きが読みたくて買いました。
リーマンものかと思うほど大量の書類と格闘する序盤、学園ものに変化する中盤、そして終盤にかけて物語が重くなり、クライマックスから海辺での全ての種明かしはまるで某2時間サスペンスのよう。崖ではなくてもあのテーマ音楽が聞こえてきそうです。
なんとも盛り沢山な展開ですが、物語は筋が通っているので違和感無しに楽しめました。
一番好きなのは序盤のテニスのシーンですね。ジルとライアが気持ちを通わせる切っ掛けは多分ここじゃなかったのかな。
謎解き半分、恋愛(両片想い)半分のお話でした。意外だったのは、ジル妹が物事を深く考えないただのおバカさんでかなり素直な性格だったので、ジルに意地悪しようとか王子の婚約者を貶めようとか、そんな悪どい感じじゃなかったことです。
謎解き
表紙の美しさに一目惚れしました。BLとしてはもちろん、ストーリーが魅力的なのと謎解きの要素が面白くラストまで楽しめました。ファンタジーBLいいです。もう少しきゅんが多めだったらさらに嬉しいですが、主人公の成長を見守るように読めました。紅い瞳の公爵様が本当に素敵で◯
まるで推理小説!
次男ジルの健気で天然無垢な感じ。過去に両親やら母親やらの死を経験し愛情不足の心を持つ人たち。設定としては、ありがちなものてすが、次々と謎解きがあって面白い。エロよりも、ストーリーの面白さがありました。続巻はどうなるのかなぁ?この巻でも完結してるんたけどなぁ。試し読みしてみようとおもいます。