あらすじ
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「どう生きていこうか」と考えたり、「どう生きていくのが正しいだろうか」と考えるのは、人間である証です。今の時代にこそ読んでもらいたい名著が児童向け文庫で登場!
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Posted by ブクログ
中学時代にこの本を読みたかったと思うが、
大人になった今だからこそ
内容がすっと頭に入ってきて、深く頷けるのかなとも。
天動説、地動説の喩えは面白く、
確かに
自分を中心に世界が回っている感覚から
世界の一員として自分が動いている感覚に
いつ変化して大人になっていったのだろう…
いや30過ぎて子どもを持っても
まだまだ自分だって子供の部分があるのではないか
と考えさせられた。
ぜひ子どもがもう少し大きくなったら
一緒に読みたいと思った一冊。
Posted by ブクログ
児童書と侮ってはいけない。
コペルニクス的発想とでも言うべきか、自然科学、社会学、人生論、歴史、倫理、人して生きるすべての事柄が少年目線で分かりやすく描いてある。中学生だけでなく、今の時代の人たちにぜひ読んでいただいて欲しい!
Posted by ブクログ
漫画版が話題になっていたけど、なるほど確かにこれは子供に読ませたい内容だと思えた。
子どもだけでなく、大人もこれを読むことでハッとさせられることも多いと思う。
子どもの将来を心配してのことだが、とかく良い生活を送るには?苦労しなくて暮らすには?という正解だけを与えようとする傾向にある。
(自分含め)
これでは人生豊かになるどころか、自分の頭で考えられないロボットを作り出すようなものだなと思う。
それはおじさんの言うところの「値打ちのない」人に当たるとも言える。
貴賤に関わらず人間として立派な心持ちで生きること、何が正しくて間違っているかの自分なりの基準を持つこと、その考えに従い行動すること。
それこそが本当に大切で、教えるべきことだと思わされた。
こういった哲学的な本というのは難しいイメージがあり、大人でもなかなか読み切れるものではないけど、この本は子供向けということもあり、具体的なエピソードを交えて説明されているのでとても読みやすく、すっと内容がはいって来る。(主人公のが中学生という設定もちょうど良い)
子どもに伝えたいこともこの本なら伝えてくれそうな気がする。早速読んで欲しいけれど、活字を敬遠する息子にはやはり漫画版が良さそう。(そりゃ、売れるよな〜)
この本が戦前、軍国主義から少年少女の思想をまもるために書かれたという崇高な理念には尊敬の念を禁じ得ない。
今の子育てのトレンドで非認知能力をフォーカスしたり、リベラルアーツを見直したり、というものがあるけれど、それは何も新しいことではなく昔からある基本的な考えなんだな、と改めて思わされた。
以外、読書メモ
・想像力を養う
・常識を疑ってみる
・差別しない(他者へのリスペクト)
・探究心、探求の遂行(あきらめない)
・自分なりの考えを持つ
・人類に受け継がれた知識(学問)をまず知る
・生産者と消費者
・不屈の闘志と誇り、活動力と決断力(ナポレオン)
・信念に基づき行動する勇気
・過ちを認め、反省を活かす