あらすじ
大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る30人のインディアンを目撃する。現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口に立てられた見張りは、何も見なかったと証言するが……。(「誰もいなくなった」)ほか美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。
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Posted by ブクログ
3.5
S&Mのミステリー研のエピソード2編や物理・数学系の研究者や大学の話を含む短編集。各々叙述トリックなど工夫が凝らされておりなかなか面白い。真夜中の悲鳴では、結婚したので阿竹効果ではなく石阪効果とか。やさしい恋人へ僕からでは、一人称僕が女性だったり。悩める刑事では、専業主婦と刑事の話と思わせつつ、女性刑事と作家の話。妻の夫を盛り上げ悩む所が微笑ましい。キシマ先生の静かな生活では、純粋に数学を追求する研究者の話。最期は奥さんの自殺と音信不通だが数学を考える面白さが描かれる。学問には王道しかない。森博嗣のミステリィ工作室によると、強いて言うならこれが著者の一番のお気に入りらしい。
Posted by ブクログ
・虚空の黙祷者
読後が怖い 友人の父親を殺して失踪した夫?
その友人からのプロポーズ
会社の気になる男性 うまくいかない都会暮らし
ありきたりだけど、子供かわいそう
毒は本当?結局父親を殺したのは?友人が夫を殺したトラブルとは?すべてがガチっとハマって起きてしまったこと、黙っていたお金のこと
結婚で全てがどうなる?本当に結婚する?
・純白の女
何重人格ってこと?妻で少年で夫で14歳の少女で…それじゃここは施設なの?
謎謎の話が多い
・ミステリィ対戦の前夜
やっぱり好きじゃないんだな、萌絵が
あんなにはっきり色々言えて、それでも特別扱いされるのはとてもすごいことだけど
・誰もいなくなった
読み終わってみるとなんて簡単な…犀川先生が凄いのかもだけど
そして萌絵は相変わらずダメだけど
短編読んでると犀川先生ががっつり出てくる長編が読みたくなる…葛藤
・キシマ先生の静かな生活
ブレないこういう人好きだけど、自分がなるか眺めるかで十分
最後の数行でちょっとうちのめされた
ずっとの繋がりはなくても信じていられる程には信頼できる人に出会えたのはよかったけど、
追いたくなると辛くなる