あらすじ
文化人類学者で友人の畑中幸子が滞在する、数年前に発見されたシシミン族のニューギニアの奥地を訪ねた滞在記。想像を絶する出来事の連続と抱腹絶倒の二人の丁々発止。有吉ファン必読。
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Posted by ブクログ
ニューギニア界隈は全くの未履修だから当時の詳しい事情は分からないけど、作者さんがまぁすっごい過酷な一ヶ月間を過ごされたということは分かった。
友達に誘われてパッとニューギニア行きを即決できるのフッ軽が過ぎるし、そもそもそんな時代にパッと海外旅行(しかもニューギニアに)できるの、作者さんはなかなかの大物だったんだ。
そしていざ現地に行ってみたら、未開社会の洗礼を浴びて恨みつらみを吐きたくなる気持ちはとてもよく分かる。自分なら(衛生観念的な理由で)頼まれても絶対マネできないわ…。
これはもうとにかく畑中さんが凄すぎるということ。畑中さんのバイタリティどうなってるん?
ところでこれ、ほぼ60年前のお話しなわけやけど、感性が今どきで全然読みやすかったし、なかなか辛辣で面白かった。
Posted by ブクログ
著名作家の著者が同じく和歌山出身の同年の友人・人類学者の畑中幸子氏を訪ねてニューギニアを訪問したのは1968年3月からの約1月。想像を絶するような過酷な環境で悪戦苦闘する有吉さん、それを現地に親しんでいる畑中氏が叱咤激励しながらジャングルを歩き、現地のネイティブと交流している姿が微笑ましい。著者の文体がウィットに富んでいて、こんなに楽しい文章を書く人なのかと意外だった。現地人のほとんど全裸の様子、西洋文化に少し触れていた部族と、全く初めての部族の間の侮蔑の様子、大蛇を美味しいと言って食べざるを得ず、畑中氏にゲテモノ好きとして呆れられる著者!実はゲテモノを食べるしかなかったようなのだが。現地人にとっては女は豚3匹と引き換えに男が買い取っていく存在との話に怯える著者…。暇に任せて現地人のためにパンツを11枚縫った著者。どれもきっと本当だったのだろう。約60年前のこの生活が今はどうなのだろう。パンツを穿いているのだろうか。川の水は自然のままに流れているのだろうか?もし文明化されているとすれば、それは逆に良いことなのだろうかと疑問に思ってしまう。
Posted by ブクログ
有吉さんで良かった S43年なんてネットも無いし、情報を得るのがとても難しい時代にこの体験をしていたとは…
有吉さんでなければ現地に行かない(行けない)だろうし、文章も書けないだろう。そう思うと有吉さんで良かった。
Posted by ブクログ
今から60年ほど前に、友達の「良いところだからおいでよ」の一言でほぼ下調べもせずにニューギニアに行った女の人がおったなんて。
まず空港からその友達の住む集落に到着するまでの道中が茨の道。到着してからももちろんそれ以上に色々あり、想像をだいぶ上回る未開の地に来てしまって大後悔する主人公に笑える。
ちなみに主人公以上にすごいのがこの現地済みの友達(文化人類学者)。バイタリティどうなってんの。
Posted by ブクログ
文化人類学者で友人の畑中幸子が住むニューギニアの奥地を訪ねた滞在記。想像を絶する出来事の連続と抱腹絶倒の二人の丁々発止。
自分が生まれる前に書かれた話なんだけど全然文章が古くなくて死ぬほど面白い。笑って済ませられないレベルのことも多々起こるんだけど(よく生きて帰ってきたなあ、とか帰国後のマラリアのくだりもびっくりした)、それをネタに一冊書いてしまうんだから作家魂ってすごい。今はさすがに全く同じということはないんだろうけど、日本ではおとなしい畑中さんがキャラが変わって現地でのフィールドワークに命を懸けている描写にもがつんときた。これだけの情熱を傾けられる学者さんってすごい。こういう人に十分な資金や援助を惜しまない国であってほしい。