あらすじ
地響きがする──と思って戴きたい……相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。炸裂する京極ギャグの奔流に、いつしかあなたは肉の虜となる。しりあがり寿先生の4コマも読めるし、解説には大盛肉子ちゃんがゲスト出演。全編でぶのちゃんこ盛り!
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Posted by ブクログ
忠臣蔵の四十七人(四十八人目がいたとかいないとか)と、相撲の四十八手を掛け合わせた、ハチャメチャな連作短編。高クオリティなばかばかしさで、各方面に差し障りがあり、世間の寛容さなくしては楽しめない小説。読んでいて思ったが、主君の仇討ちを理由に行動した赤穂浪士より、仕事精神あふれる力士のほうが遥かに脅威だ。目をつけられた吉良邸の人々が、さすがに気の毒すぎる。
Posted by ブクログ
地響きがする--と思って頂きたい。
く、くだらねぇぇぇ!
と思わず脱力して笑ってしまう。今までの京極の作品は何!?京極って作家は2名いるの!?って感じ。これは短編(中篇というべきか)が7編。すべての題名が有名作品のパロディで「すべてがデブになる」、「パラサイト・デブ」などなど。もーう、全編通して「デブ。」
暑っ苦しいわ、汗臭そうだわ、でもユーモラスだわ。
メタ小説が苦手な方にはオススメできないこの作品、でも悪ノリが好きな方にはオススメしちゃうぞ。ツッコミが面白いんだなぁ。
7編すべてに共通するモノがあって、また7編が微妙にリンクしているのがミソ。
Posted by ブクログ
地響きがする――と思って戴きたい。
大笑いか!? 激怒か!?
著者初の 【くだらない】 短編連作集!
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内容がとにかくくだらない。徹頭徹尾くだらない。読めば読むほど、読み進めれば読み進めるほど、
――脱力する。
読んで大笑いするか激怒するかは読者次第。
あなたは精根尽きる前に、最後まで読み終えることができるか!
余談だが。
ハードカバー版、ノベルス版、文庫版、と三種類出ているのだが、版が変わるごとに内容の一部が加筆され、更にそれをネタにメタなギャグを展開している。ただし、古本屋に寄ることがあっても、読み比べることはしなくていい。
時間の無駄だから。