あらすじ
「二年前の聖女候補殺人事件の犯人は誰なのか――」
成金聖騎士エラルドに見出された少女・クロエは事件を探るべく聖女選抜試験に潜り込む。しかし、聖女候補の誰かが神秘の力『祝福(ルビ:ギフト)』でクロエに攻撃を仕掛けようとしたことが判明する‥‥! そんな危険な状況下で、候補者の一人である傾国の美女・サロメと接触することになり‥‥!?
【大重版止まらぬ話題作! 『薬屋のひとりごと』日向夏&『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』浅見ようのタッグでおくる緊迫のファンタジー×ミステリ!!】
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サロメの事情が明らかに。
内容としては、サロメとの養護院訪問の後半、ヴィオレットとゾエとバザー、そしてヴィオレット主催の舞踏会が始まったところでした。前半で、サロメの祝福のような魔性について明らかになりました。
サロメにまつわる事情がここにきて一通り明らかになったので、どうやら犯人ではなさそうですね。また、チーロの遺体を運んだのがサロメと護衛騎士だということも判明。サロメは、城壁の外にいた聖騎士であるアドンと仲良くなったので、チーロ○害の容疑が彼に掛からないように、遺体を移動したとのことだった。なお、アドンはチーロ○害の実行犯ではなかった。
そして次の問題が浮上。サロメの魔性は異性にしか効かない。したがって、女性であるサロメの護衛騎士は効かないはずだが、何らかの魔道具か祝福が掛けられていた形跡があり、操られていた可能性があるとのこと。クロエが 1 回防御した祝福はこれか? とはいえ洗脳系の能力となると、○害なども人を操ってできることになり、埒が明かなくなる。ここはまだ謎のまま。さすがに無制限で洗脳できるのはミステリーが成り立たなくなるので、厳しめの発動条件とかがあるはずで、その辺の条件探しが今後重要になってきそうです。
後半は、ヴィオレットとゾエとバザーでした。正直、盛り上がりに欠ける内容だったので退屈でした。
ただ、バザーの神父が聖女派という話が出ていて、そういえば重要そうなヒントだったなと思い出しました。神子派は穏健派で、エラルドや○害されたチーロも神子派なので、犯人は革新派の聖女派である可能性が高い気がしています。神子候補たちがどっち派かざっと読み返して確認したら、ゾエだけ聖女派で他は神子派でした。しかも、読み返していて気づいたのは、他の神子候補はセリフからどっち派か探すのが大変だったけど、ゾエだけは何度も聖女と言っていたこと。今までゾエとヴィオレットは同じくらい情報がなく疑わしさは同程度でしたが、現時点では、モニク>ゾエ>ヴィオレットって感じです。
もしクロエに能力を行使したのがゾエなら、昼食の時になるので読み返してみたところ、言葉としては何度も発言している『聖女』とか衣装関連、行動としては手を叩く、机を叩く、人の手を握るあたりか。あとはデザイン画とかのモノを媒介にするとか。まぁ十分あり得そうなラインナップですね。