【感想・ネタバレ】聖女に嘘は通じない(1)のレビュー

あらすじ

辺境の教会で神官見習いとして働くクロエは、持ち前の洞察力と記憶力を武器に、夜な夜なカード賭博で荒稼ぎするお金大好き少女。そんな彼女のもとを訪れた成金聖騎士エラルドは、「聖女候補として大教会に潜入し、二年前の殺人事件の犯人を見つけてほしい」とクロエに依頼をして‥‥!?

【『薬屋のひとりごと』日向夏&『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』浅見ようのタッグでおくる極上のファンタジー×ミステリ!!】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 無料版購入済み

面白い導入と状況設定。

『薬屋のひとりごと』の原作と同じ方だと聞いて、期待して読み始めました。

話の導入として、主人公のクロエとエラルドのキャラクター性や、神子選抜試験というクローズドな環境、そして神子候補という限られた容疑者たち。ミステリーとして非常に興味をそそられる設定で、あっという間に引き込まれ、先が気になります。

そもそも、単純に漫画として面白いです。ミステリーなので1ページ内の情報が多くなりがちですが、絵が整理されていて見やすいですね。それに、はっきり言って絵が上手いので、横顔が変だったり、人物の見分けがつかなかったりといったストレスを感じることなく読めました。

1 巻は、事件の状況と人物紹介が中心です。神子選抜試験が始まり、一番怪しいとされているサロメの情報を整理しつつ、チーロの遺体発見現場を確認。そして、最後にクロエに対してモニクが、意味深なセリフを残しました。モニクの真意はまだ分かりませんが、現時点では本当にチーロの代弁者なのか、それとも何か事情があって事件の真相に触れてほしくないのか、今後の展開が楽しみです。

特に気になるのは、ミステリーとして成立させるのが難しそうな祝福〈ギフト〉の存在です。今のところの情報だと、他の祝福持ちには効果が薄く、ほとんどの場合は相殺されること。また、祝福には精神感応系が多いこと。そして、その人が持っている祝福の内容どころか、そもそも祝福を持っているかどうかも明かされないといったところでしょうか。モニクが動物と心を通わせる祝福を持っており、チーロも同様の祝福があったことも明らかになりました。

何より重要そうなのが、クロエがもらった祝福を 4 回防げる魔道具。これが事件を解決するヒントになりそうなので、どういう風に関わってくるのか楽しみですね。

0
2025年09月18日

「少年マンガ」ランキング