あらすじ
北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎の姿が消えた。奉行所はおろか屋敷からも姿を消し、信次郎から手札を預かる岡っ引きの伊佐治は、大番屋に連れていかれる。伊佐治の解き放ちに奔走した小間物問屋『遠野屋』主・清之介は伊佐治と二人で信次郎を捜し始める。一方、北町奉行所に不審な者の影が。最後に待っている衝撃のラスト! 100万部突破シリーズ、驚愕の第十一弾。
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Posted by ブクログ
伊佐治が大番屋に連れて行かれて、信次郎もいなくなるという、八方塞がりな状態から物語が始まり、一気に引き込まれます。
その後、清之介と戻ってきた伊佐治とで、信次郎の捜索が始まります。信次郎が不在なぶん、行動の筋道がはっきりしていて、彼のいない世界のほうが論理的でわかりやすい。そして、冷や冷やする感じもない。どっかにいるだろうと、読者には全然心配する要素が無いのもちょっと面白かったです。
ただ、2人が結構真剣に心配しているので、早く出てきてやってくれと思いました。