【感想・ネタバレ】ほけんのせんせい 8 <電子版限定特典付き>のレビュー

あらすじ

ついに勇気を振り絞って和紗先生へ告白したあさひ。
生徒からの告白に、教師としての立場と自身の気持ちとで 揺れ動く和紗は、気がつけば恩師を訪ね、母校へと足を運んでいた。
そこで出会ったのは、大学時代にふとした キッカケで男女関係を持ってしまった先輩で……。

佐倉木和紗を巡る恋の行方は?
そして、告白の答え は――!?

養護教諭ミーツ悩み多き女子中学生を描いた性教育ラブコメディ、感動の最終巻!!

<電子版限定特典付き>
巻末には電子版限定の描き下ろしメッセージ入りイラストを収録!

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Posted by ブクログ

この最終巻はこれまでのような性教育について教える展開はなくて、あさひと瑞沢、そして和紗の3人の恋心が中心に描かれる
でも、思えば恋心って性に大きく関係した話題なわけだから本作の最後の教えとしてそれぞれの恋愛感情に対してここまで真正面から向き合ったのはある意味正しいのかも

まず最初に扱うのは和紗の感情について
和紗は教師だからあさひや瑞沢の恋心に向き合う前に自分は教師なのだからとどうしても自制してしまう
それを思えば、あのシーンで総野に流されてしまうというのは間違ったことではないかもしれない。
けれど、その道を選ばなかったということはこの時点で和紗の気持ちは流されようがないほどに固まっていたということだもんなぁ

初期の頃は瑞沢のストレートな想いがあさひを刺激していた。けれど、今はその逆であさひの行動が瑞沢を刺激している
直接の告白に頬へのキス。瑞沢にとってはしたないと思える行動をあさひがしたことは瑞沢に大きな影響を与えたようで。あの瑞沢が嘘をついて和紗と二人っきりになったのには驚いた
彼女の思いは叶わなかったけど言葉は届いた。「教師と生徒だから」ではなく「好きな人がいるから」と断られたから、瑞沢にとってこの恋は痛みとはならず「宝物」となるのだろうな

和紗はけれど、あさひを前にすれば「教師と生徒だから」という建前を持ち出す
気持ちに正直になってもどうしようもない和紗が持ち出す正論。これをあさひが正面からぶち破っていく展開は最終話に相応しいものだったね
あさひがああまで極端な行動に走ったのは和紗を想う気持ちがどれだけ有るかという一種の証明。そこまで見せられてなお、建前を持ち出したら男じゃない

今はまだ許されない二人の気持ち。だから、将来に繋がる約束を表す証として交わされた仮初の指輪を模した絆創膏
なんとも二人らしい証がエピローグではきちんと正しい指輪に変わっていた点には思わず温かな気持ちになってしまった

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2020年05月09日

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