あらすじ
松下幸之助の考え方はわかる。しかしいま、どう実践したらいいのか――多くの方が持つ疑問、その難題にチャレンジしたのが本書です。いまでは「経営の神様」と評される幸之助が、みずからの体験の中で体得・実践した幸之助流リーダーシップ、その真髄の理解と実践を日々心がけてきた経営者・中村邦夫氏(現パナソニック会長)へのロングインタビューから、リーダーの必要条件として計21項を抽出、本書で提示しています。仕事にやりがいを見出した若手時代、販社改革に必死で取り組んだ中堅時代、そして約10年前にパナソニックが陥った窮地を脱しV字回復へと導いた社長時代の体験……。みずからを「凡人」と謙虚に語る中村氏がはじめて語り明かした実践リーダー論は、過去と未来をつなぐ「不変のリーダーシップ」の存在を気づかせてくれます。いま国難の渦中にあり、リーダー不在が叫ばれる日本。本書が「これからのリーダー」の心の糧になることを願います。
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Posted by ブクログ
こんなこと言ったら怒られるんだが、実は松下幸之助さんの文章は読みにくいと思っていました。
単純に口語が少し古いし、関西弁が自分にはどうにも読みにくい。
でも、この中村さんの文章はそれを現代版に変えてくれていると感じられ、とても心に響きました。
今の自分にもマッチしていて、とても励まされる非常に良い本です。
Posted by ブクログ
松下幸之助さんの思いを伝承・実践し、驚異的な業績回復を果たしたパナソニック会長の中村さんの著書。
自分も管理者として少人数ながらチームを率いているため、共感する部分が多いとともに、反省しながら読んでいました。
その中で、特に印象に残っている部分を紹介します。
・組織というのは、そのトップの人格・度量以上にはならない
(→リーダー自らが成長しないといけない)
・率先垂範こそが、あらゆる階層のリーダーの必須条件
・ゴリゴリとやる前に人間の心をつかむ
・2つの速さ(スピード、アジリティ)を常に意識
・組織の皆でやった仕事、あるいは部下に任せた仕事において失敗があれば、それはリーダーである自分の責任
・上から目線が部下に分かったら、その部下はついてこない。人というのは、組織の中にあっても常に対応であるべき
・きのうと同じことを今日は繰り返すまい。わずかな工夫の累積が大きな繁栄を生み出す。