【感想・ネタバレ】大帝没後―大正という時代を考える―のレビュー

あらすじ

圧倒的なカリスマ性で君臨した明治天皇を失った後に続く大正とは、どのような時代だったのだろうか。軽く、自由と解放感に満ちた明るいイメージの一方、頼りない危うさも感じられる。大正は親たちが闘争の末勝ち取り、築き上げたものを相続し消費する時代だった。本書では、今日に及ぶ日本の大衆的価値観を形づくった時代としての大正前期を、指導原理の喪失した空白期、すなわち「大帝没後」という視点から捉え直す。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

平成は大正時代と似ている。ということを、当時の世相や若者の性質から説いている。主に夏目漱石を初めとした明治から大正にかけての文壇や登場人物と、乃木希典の自殺に伴う乃木家再興を題材にしている。
本書における視点はほぼ上記2点のみなので、この書をもって、平成と大正が似ていると断ずる(推測する)には材料不足で、あくまでも似ている一面があるというしかない。
平成と大正は調べれば類似点はいくらでもありそうだが、もう少し俯瞰的な書を読むべきと思う。

0
2013年07月07日

Posted by ブクログ

主に文学の面を中心に大正時代の日本を考えている。明治天皇という象徴的な存在、また維新を支えた元勲などが歴史舞台から退いたその時代を文学による精神のありかたで探ってみている。

0
2009年10月04日

「学術・語学」ランキング