【感想・ネタバレ】日露戦争―もうひとつの「物語」―のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2016年04月17日

日露戦争について、戦争そのものではなくそれを報道するマスコミや一般大衆について記述した一冊。

いわゆる軍戦記とは違うので、その手の期待をすると裏切られるけれど、自分はとても楽しめた。
特に印象に残ったのは、太平洋戦争の頃の言論統制がなく、まだ比較的緩い時代で、日本軍に対して批判的な記事があったり、...続きを読むそれどころかロシア勝利を予想するメディアもあったこと、また大衆の最初の熱狂、その後の反動などどれもとても面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年06月20日

メディア、特に新聞という媒体を軸に、国民がいかに戦争に関わっていったかをたどる興味深いもの。
「表現」によって、時には本人の意志を超えて戦争に対する意見が形成されていたというところもなかなか面白い。
政治・外交的な流れとして捉える戦争とは違った、国民のダイナミズムを感じられる。

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Posted by ブクログ 2013年02月06日

タイトルから一目瞭然なんだけど、あくまで“もうひとつの”って点がポイントかも。これは、戦争そのものに関してってより、アナザーストーリー(この作品では出版物)に焦点が当てられる。当時のマスコミの在り方とかはとても興味深かったし、この時代からのちの世界大戦にかけて、その界隈はむしろ退行している事実も面白...続きを読むい。一般的日露戦争の知識とか、当時の作家人とか、もっと知ってればもっと楽しめたかも。

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Posted by ブクログ 2012年09月23日

日露戦争開戦までの背景、国際的な関係などは歴史の教科書に良く書かかれているが、国内における国民の一致団結、意識高揚のためには、メディアによる先導が必要である。当時は新聞報道がその役目を果たす。そこから小説、戦争報告などを介して、また、団結していく。批判的な書もあったようだが、どれくらい影響(世論)か...続きを読むは良く分からない。何時の世でも、メディア広報が鍵を握っているようだ。戦争と言えども現代における戦争との違いを感じる。武士道の精神が双方にあること、敵方であれ、誉あることは尊ぶ。現在では、大量虐殺のみが、兵器を使って行われている。
報道について、時代変わり、手段が変わっても、変わらないものは、人の心を扇動する、操作する、トリック、手法。新聞⇒ラジオ⇒テレビ⇒インターネットと手段や速度は変わっても、伝える人、操作された情報により、我々は動かされる。開戦⇒戦中・戦後と情報・解釈の仕方がまるでちがうことが起こっている。今後も変わらないだろう。

戦友(12の連作)真下飛泉 ましもひせん

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Posted by ブクログ 2011年02月26日

本書は歴史書ではない。戦場にいない当時の市民のが見た「情報」を綴った本だ。報道ジャーナリズムを活用した現代の最初の戦争と表している。
市民だけでなく、国際世論を味方につけるために、ロシアのような派手な工作はせずに、様々な国の新聞記事を地道に読み、事実誤認記事の訂正を求める程度だった。この正攻法うが好...続きを読む感度をアップさせたらしい。
下に引用したくだりは、私たちの情報の受け取り方に注意喚起している。
当時の朝日新聞の役割は今日異なり、戦争を国民が高揚するような報道をしていた。別途、社の方針の移り変わりだけを見てもおもしろいだろう。

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Posted by ブクログ 2010年05月29日

[ 内容 ]
開国から五十年後の一九〇四(明治三十七)年、近代化の節目に起きた日露戦争は、国家のイメージ戦略が重んじられ、報道が世論形成に大きな役割を果たした、きわめて現代的な戦争だった。
政府は「正しい」戦争の宣伝に腐心し、新聞は開戦を煽った。
国民は美談に涙し、戦争小説に熱狂した。
大国ロシアと...続きを読むの戦争に、国家と国民は何を見て、何を考え、どう行動したのか?
さまざまな「物語」を通して、日露戦争をとらえ直す。

[ 目次 ]
第1章 誰が戦争を望んだのか
第2章 「正しい」戦争と情報戦略
第3章 戦場の表現者たち
第4章 「露探」疑惑と戦争小説
第5章 架空戦記と大陸への論理
第6章 反戦・厭戦運動と旅順戦役
第7章 終戦、そして次の戦争へ

[ POP ]


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