【感想・ネタバレ】泳ぐ者(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのか。事件の「なぜ」を追う徒目付、片岡直人は真相を確信するが、最悪の事態が起きる。そんな折、奇妙な噂が耳に入る。毎日決まった時刻に大川を泳ぐ男がいるというのだ……。違和感の向こうに見えてくる狂おしい人生と、封印された秘密。心に「鬼」を抱えて生きてきた男と女が、最期に見せた真実とは。江戸の人々の翳(かげ)を鮮やかに描く傑作。(解説・木内昇)

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Posted by ブクログ

とても感慨深い本でした。
「半席」の続きです。徒目付の、片岡直人が主人公の江戸時代を舞台にした話です。
今回は上司の内藤はあまり出ませんが、海防の話が下地にあり、そのために長崎に行って来た話をし、直人に意見を求めます。
それとは別に、夫殺しの「なぜ」を調べ見抜こうとします。しかし、考えに考え、調べたり話を聞いても、完全には納得いかず、犯人の妻には死なれてしまいます。
その後、訳あって、川を泳いでいる男と知り合い、その男に何かを感じたのですが、結局は切り殺されます。死ぬ間際の「笑み」に何故を感じ、殺された男の過去を深くさかのぼり、その笑みの理由に行き着きます。暗闇を理解して、「見抜く」ことができた。
このことによって、ようやく夫殺しの妻の「なぜ」も理解できたが、ずっと心に留めなくてはならなくなったのです。
作者は、とてもきめ細やかに、丁寧に、事実や直人の心情を描いています。前作は爽やかな終わりでしたが、本作はとても深い、考えさせられる終わり方でした。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

いやいやながら始めた事件の「なぜ」を明らかにする仕事に、面白さを感じていく主人公。
事件に覚えた違和感の探索の先に、隠された人生、心の奥底の秘密が明らかになる。
主人公の置かれた環境も変化する中、今後どの様になって行くのか気になる。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

この前に読んだ『木挽町のあだうち』からの流れもあって手に取りました。ミステリー小説としても面白く、また、通りの名前から、現実の距離感が結びつけられる程度に、私に土地勘があれば、時代小説として、もっと面白く読めたのではないかと思いました。
また、読んだタイミングもあってか、申し訳ないは要らないというくだりでの "いざというときに助けるのは当たりめえだ。ふたんから国が見ているのが伝わることが肝なのさ" というセリフに重みを感じました

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の記憶がほとんど残ってなかったからだと思うけど,最初なかなか話が入ってこなかった。話じたいは面白かったので,前作を覚えているうちに読むのが良いのだと思う。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

これはミステリーなんだろうけれど、最終的には、謎は解けていない。確かに、事実を積み重ねて、「たぶん、こうで間違いなかろう」と思われるところまで示されている。本当なら、歯痒いところだけど、「それで良い」と思わせるところが、凄い。

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2023年11月02日

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