【感想・ネタバレ】天離り果つる国(下)のレビュー

あらすじ

世界遺産・白川郷の地を舞台にした戦国ロマン! 織田信長の実質的な後継者となった豊臣秀吉は、思い通りにならない七龍太の処刑を黒田官兵衛に命じる。七龍太の運命やいかに。一方、徳川家康の支援を仰ぐべく、真冬の立山連峰越えに挑む猛将・佐々成政の前に、囚われていたはずの内ケ嶋の姫・紗雪が現われる。秀吉・家康らが虎視眈々と狙うなか、美しき里の平穏を願う領主・内ケ嶋氏理は、真宗勢力と手を携え、飛騨白川郷の独立をめざす。「天離(あまさか)る地」の小国は生き残ることができるのか。戦いの時は刻々と迫っていた。押し寄せる大軍を迎え撃つそのとき、驚天動地の出来事が――。本書は、一夜にして消えた帰雲城をめぐる壮大なスケールの物語。戦国時代の飛騨に注目した、戦国好きにはたまらない、一気読み必至の傑作長編小説。「この時代小説がすごい!」2022年版(宝島社刊)の単行本部門第1位作品の文庫化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後半戦。山あり谷ありの歴史ドラマは、終始読み手の興味を逸らせない。佐々成政の信長没後の動向とか、主題と離れる部分でもいろいろと楽しめた。表舞台からは去ったけど、その実、望んだ生を手に入れる終盤も秀逸。たしか、氏の手になる”風魔”も、最後はこんな感じだったような。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安土桃山時代の山体崩壊による内ヶ島家と帰雲城の壊滅をベースに書かれたアドベンチャー小説。
あまり時代小説の舞台には出てこない歴史を背景にしただけに、虚構の世界がうまく描かれている。
時代背景は違うが、著者の「ふたり道三」に似た勧懲小説で、役どころも怪物的な悪役やダークヒロインの暗躍などよく似た構成で安定した面白さ。
長編だが小説の冒頭から没入できて一気読みだった。

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2024年01月03日

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