【感想・ネタバレ】ランサムウエア追跡チーム はみ出し者が挑む、サイバー犯罪から世界を救う知られざる戦いのレビュー

あらすじ

これは、ランサムウエア&ハッカー版『マネー・ボール』だ!
組織への最大の脅威<ランサムウエア>が猛威を振るう。
恐喝経済に敢然と挑むのは、社会生活がちょっと、苦手で凄腕エンジニアの「彼ら」だった!
ランサムウエアを使う犯罪者集団と、それに立ち向かうはみ出し者たち「ランサムウエア追跡 チーム」の活躍を描いたノンフィクション。

ランサムウエアという手口は誰が、どのように編み出してきたのか。被害にあった人々はどのような苦しみを受けているのか。それにどのような人々が立ち向かい、どのような思いを抱いているのか。逆に犯罪者たちはどのような人物で、何を動機としてこの卑劣な犯罪を手がけているのか――そうした具体的な個人の物語を、2人の熟練ジャーナリストが執筆することで、本書はランサムウエアになじみのない読者にも、いま繰り広げられているこの戦いを身近なものに感じさせてくれる。
――「訳者あとがき」より

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Posted by ブクログ

ランサムウェアについて学習中。ルポ形式のノンフィクションで、直接的には関係のない話、例えば登場する人々の人柄や関係性まで生々しく記されており大変面白く読み終えた。ランサムウェアは伝統的な手法もあるものの基本的に常に新しい手口で襲いかかる。このメモを残してる時点での、日本の大企業はアサヒビールだ。まだ手作業で復旧作業中とのこと。この書籍のお陰で、攻撃者のイメージや思考が漠然とではあるが理解できるようになった。良書だと思う。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

【ランサムウエアが革新的なのは、暗号化という行為そのものを武器に変えた点にある】(文中より引用)

ファイルを暗号化し、その解除のために身代金(ランサム)を要求するランサムウエア。猛威を振るうその脅威に人知れず立ち向かうチームの物語です。著者は、ロイターの調査報道記者を務めたレネー・ダドリーとピューリッツァー賞の受賞経験を持つダニエル・ゴールデン。訳者は、システムエンジニアの経験も持つ小林啓倫。原題は、『The Ransomware Hunting Team: A Band of Misfits' Improbable Crusade to Save the World from Cybercrime』。

想像の斜め上を行く展開に驚かされるばかり。ランサムウエアがどのようにして生まれたかも興味深かったですし、ランサムウエア用保険を始めとする対策が、更なる脅威をもたらすという不思議なエコシステムにも感嘆とするばかりでした。

こういう内実は海外ノンフィクションじゃないと知ることができないんだよなぁ☆5つ

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2023年11月22日

Posted by ブクログ

今サイバー犯罪として拡散されているランサムウェア。この出世とそれと戦う人々の生活を描いた本。チームメンバーなどの生活詳細は正直読み流していまったが、ランサムウェアとの戦いについては、イタチごっこになりかなり大変な仕事だと感じた。しかもランサムウェアのハンターの行為が逆にランサムウェアの性能、精度を上げてしまうリスクもあり本当に難しい課題だと思う。恐喝経済がこの世から無くなることは無いかもしれないが、それに立ち向かう方々には敬意を払いたい。

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2023年12月30日

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