あらすじ
アガサ・クリスティーが残した一冊の小さな宝石のようなクリスマスブック。聖書に題材をとった物語と示唆に富む詩を集めた本書には、聖母マリアとキリストの絆、聖人たちの降臨、いたずらロバの大冒険、などが描かれています。鋭い観察力で人間の心理を濃やかに描きだした感動作です。
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Posted by ブクログ
クリスマス当日に読みました。なんて素敵な短編集。いつもよりほんの少し慈悲深くなれそうな、かつお説教臭くなく読書の楽しみも与えてくれる、クリスマス期間中に読むのにぴったりの作品でした。クリスティ作品は結構読んだけど、これは恥ずかしながら知らなかった。タイトルを『クリスマスの奇跡』的な感じにして、カバーデザインももっと華やかに、かつハードカバーにしたらクリスマスプレゼントとして随分売れるだろうにと思うんですが、どうでしょうね早川さん?
そんなそろばん勘定はともかく、構成も素晴らしい本作品。はじまりのお話は、イエス様を出産されたばかりの若き母・マリア様。そしてマリア様の最期を描いたお話で締める。本全体に聖母マリア様の慈愛の心が流れているようです。
クリスティはマリア様のことをどう捉えていたのだろう。自分も母親として、重ね合わせる部分があっただろうか。
個人的にいちばん面白く読んだのは「いと高き昇進」。有名な聖人もそうでない聖人も、魅力的に人間臭く描かれていて、もうこの14人は今後忘れないだろうなと思う。「承認といったのか、それとも昇進か?」と念のため確認する疑り深い聖トマスとか。
Posted by ブクログ
クリスマスに読むクリスティの本とは知っていたけれど『春にして~』の余韻を味わいたくて手に取った本。正しくど真ん中。素晴らしい短編集でした。キリスト教のことは詳しくないけれど、聖書をもっとしっていたのなら、「あ~それそれ!」といった、ミッケ的な楽しみも出来たはずでした。分からないなりにきっと、信者の皆さんの息を呑む場面やゾクゾクって思うところなど推察して一緒にドキドキしたつもりになれた。
Posted by ブクログ
新約聖書を読んだ事がある人なら、
クリスマスの物語として楽しめるかもしれない。
新約聖書を読んだ事がないと、
書かれている意味が分からないかもしれない。
大人よりも、子どもが読んだ方がいいかもしれない。
意味を分かることより、展開を楽しめるから。