あらすじ
傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えて間もなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは? ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める。
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Posted by ブクログ
どんな作品かほぼ前情報を入れずに読み始めたため、ノンシリーズだったかな?と思っていたら、290Pくらい割いたところでマープル登場!
語り手の主人公兄妹、信用できないんじゃないかとか思っていたけれど、真実は枝葉を取り去った単純なところにあり納得。
ラブ要素はやや突飛なようで、真実を辿る道のりに絡んでいて読み飛ばせないようになっていました。
舞台のように、登場人物たちのやりとりが意味慎重に魅力的に切り取られていて、最後まで物語としても一定に面白く、楽しい読書の時間になりました。
Posted by ブクログ
ミステリとして犯人は分かりやすかったですね(笑)しかし、ジェリーとミーガンの関係が面白くって(笑)単純な話ですしベタベタな展開になってますが面白かった(笑)今までのミス・マープル・シリーズの中では一番面白かったです(笑)ミス・マープルの出番は少なかったけど(笑)
Posted by ブクログ
クリスティのミス・マープルシリーズ3作目。
戦争で負傷した軍人のジェリーは、医師に勧められ妹のジョアナと閑静な田舎の村に引っ越してくる。その頃村では、誹謗中傷の手紙が誰彼構わず届いていた…
マープルシリーズの3作目だが、マープルの出番がほぼない笑。なのでノンシリーズ作品のよう。
ジェリーとジョアナのトンチンカンなやりとりや、ロマンス要素も楽しみつつ。ただ、嫌な奴はとことん嫌な描かれ方をしている。
トリックというか犯人は分かりやすいか。犯人へ至るまでの推理が良い。
ラストも爽やかな読み応えで良かった。
Posted by ブクログ
ミステリよりロマンス成分が多め。途中までミーガンが犯人と思ってたのでハラハラしていたが、全然当たっていなくて逆に安心した。冷静になると犯人の動機がゲスい。マープルはゲストキャラ的扱いだったが、これはこれでいいかも。
Posted by ブクログ
マープルシリーズ第三作。やっぱり犯人当て3連敗、難しい。元軍人のバートンの語りでストーリーが展開される。飛行機事故のため療養中のバートン兄妹、ロンドンから田舎町で過ごす。しかし静養どころではなく陰湿で醜聞的な嫌がらせの怪文書が頻発。疑心暗鬼になった住民がいきり立つ。そして、弁護士の妻が殺される。さらにお手伝いのアグネルも。怪文書を書いているのは誰なのか?動機は何なのか?さらに、マープルはいつ登場するのか?そこでバートンが弁護士一家の中のミーガン(20歳)に恋をする。犯人は意外と身近にいた!やられた~④
Posted by ブクログ
これは割と早い段階で犯人と動機に気付いたが家庭教師が共犯かな、と思ってしまった。主要な登場人物が陽性で楽しく読めた。特にミーガンの正直すぎて身も蓋もない英文学評と斬新なリア王論(幸薄い境遇にありながら逞しさを感じる)がツボで笑わせておいて、終盤の覚悟の手紙がジーンとくる。
Posted by ブクログ
物語中のロマンスが良い。
ちょっとひねくれたおてんばな女の子がやがて…
恋愛ものとして印象の方が強く残った。
2025年8月再読。
ロマンチックラブの部分はいいねー。
映像化してほしい。
ミス・マープルがする推理を主人公がしていて、それが伏線になっていて、マープルがそこから謎解きをするというワンクッションが面白かった。
クリスティー作品の恋愛関係にしてはハピエンにまとまっていて良い。
その周辺にいやなひとがいないのもいいし、勇気あるヒロインを助けるヒーローもかっこいい。
マイ・フェア・レディ要素もあり。
ヒロインの理解されない美点を主人公が見抜いてくれるとこが良かった。
Posted by ブクログ
謎の批判文に自殺した婦人。平和で事件など起こりそうもない村で起こった殺人事件。清廉潔白そうな人の裏の顔を感じさせる作品。兄妹そろって結婚エンドというところに時代を感じる。
Posted by ブクログ
マープルものということで読み始めたのに、ミスマープルは第十章まで出て来なくてびっくりしました。でも出て来た途端にその場にすっかり溶け込んでるのはまさにミスマープルといったところで…。
主役の兄妹もチャーミングで、ふたりしてプロポーズを断られてしょんぼりしてるところはほっこりしましたね。少女漫画的展開も楽しめました。