【感想・ネタバレ】ユー。 ジャニーズの性加害を告発してのレビュー

あらすじ

衝撃の告発と自身の半生を辿る

ジャニー喜多川氏の性加害を実名・顔出しで告発して「山」を動かした元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏。オカモト氏が赤裸々に明かす、ジャニーズ性加害の実態と、波乱の人生。

目次
第一章 Baby
ジャニーさんからの電話/五千人の前でアカペラ/いきなりジャニーさんのマンションへ
第二章 ブラジル団地
日系ブラジル人の両親/日本人との違い/ドロップアウト/音楽が支えだった
第三章 Junior
名古屋ジュニア/ユーは黒色だよ/「おいっ!テメェ!こっち来い!」/上京しないとキツいね/バイトジュニア
第四章 YOU
「マンション」と「プール」/カウアン、早く寝なよ/全部で十五~二十回/それでもジャニーさんに……
第五章 退所
グループに人生を預けられない/YouTubeもダメだって/ユー、ヤバいよ/元ジャニーズの仲間と/ジャニーさんの死
第六章 告発
パニック障害/もう自分に嘘はつきたくない/きっかけはキンプリ/ガーシーとのコラボ/文春での告発/母への告白
第七章 記者会見
ものすごいスピード感/真実を伝える/もし、入所前に報じられていたら/山が動いた
第八章 カウアン、国会へ行く
ジュリーさんとの対面/第一歩のはじまり/再発したパニック障害/被害者四人の署名活動
第九章 これから
目標は、ラテン・グラミー賞/日本国籍

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏から受けた性加害を訴えて、ジャニーズ事務所の実態を世間に暴露して、一躍有名になったカウアン・オカモトさんの、これまでの半生。

生まれや育ちから、ジャニーズ事務所に入ったキッカケ、性加害を受けた内容、退所した理由、ガーシー氏のYouTubeで性加害を公表し、海外のメディアのインタビューを受け、やっと日本のメディアが動き、日本での会見、ジュリーさんの謝罪とジャニーズ事務所解体まで動かした人物。

初対面は、セクシーゾーンのコンサートで、無名の一般人なのに、1曲アカペラでジャスティン・ビーバーのベイビーをアカペラで歌わさせてくれたジャニー氏は、やっぱり神々しい世界へと導いてくれた絶対的に感謝するべき人。
性加害さえ我慢すれば、特別扱いされる。

「どこまで」の性加害だったかは、当時ジャニーさんが80代の老人だったこともあり、口で性器をイクまでしゃぶられたこと。
でも、ジャニーさんがもっと若い時は、挿入された被害者もいる。そちら側の人は、もっともっと深い傷を負っていると容易に想像がつく。

ものすごい夢を見せてくれる、才能を持ったエンターテイナープロデューサーであり、影では悪夢を味合わせる闇の支配者でもあり、それが生きている間、ずっとまかり通っていたのもすごい。
そして、不思議と感謝もされているのは、ジャニーさんが自分なりにその代わりになるものを差し出していたからかも知れない。
あの年代で、同性の小児性愛者であることの劣等感や葛藤などは、半端ない自己否定感の塊だったと思う。
だからと言って、許されないことだけれど。

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2024年02月18日

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