【感想・ネタバレ】ユー。 ジャニーズの性加害を告発してのレビュー

あらすじ

衝撃の告発と自身の半生を辿る

ジャニー喜多川氏の性加害を実名・顔出しで告発して「山」を動かした元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏。オカモト氏が赤裸々に明かす、ジャニーズ性加害の実態と、波乱の人生。

目次
第一章 Baby
ジャニーさんからの電話/五千人の前でアカペラ/いきなりジャニーさんのマンションへ
第二章 ブラジル団地
日系ブラジル人の両親/日本人との違い/ドロップアウト/音楽が支えだった
第三章 Junior
名古屋ジュニア/ユーは黒色だよ/「おいっ!テメェ!こっち来い!」/上京しないとキツいね/バイトジュニア
第四章 YOU
「マンション」と「プール」/カウアン、早く寝なよ/全部で十五~二十回/それでもジャニーさんに……
第五章 退所
グループに人生を預けられない/YouTubeもダメだって/ユー、ヤバいよ/元ジャニーズの仲間と/ジャニーさんの死
第六章 告発
パニック障害/もう自分に嘘はつきたくない/きっかけはキンプリ/ガーシーとのコラボ/文春での告発/母への告白
第七章 記者会見
ものすごいスピード感/真実を伝える/もし、入所前に報じられていたら/山が動いた
第八章 カウアン、国会へ行く
ジュリーさんとの対面/第一歩のはじまり/再発したパニック障害/被害者四人の署名活動
第九章 これから
目標は、ラテン・グラミー賞/日本国籍

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購入済み

暴露本ではなく自伝書です

子供の頃に差別されて苦労した話の部分は
人権問題について考えさせられました
図書館等に置いても良いんじゃないかな?
というくらい良い本だと思いますよ

1
2023年08月23日

Posted by ブクログ

性加害の話もあったが、著者の生い立ち、音楽活動についての思いが多く綴られていた。
ジャニーズをやめたのも自分が世界に打って出るための計画をジャニー氏は認めてくれたけれど、事務所が認めてくれなかったから。ジャニーズ事務所という器は、思いのほか小さいんだなというのが、感想。日本の芸能界、更には日本という国もが、若者を小さな枠にはめて、結果、衰退に向かっているのではないかという気がした。
他に、彼をジャニーズ事務所に紹介した人は、ジャニー氏の性癖を認識していたのだろうか。清濁合わせ飲まなければ、芸能界ではやっていけないというのが、共通認識だったのだろうかと考えると恐ろしい。それから、契約は、どうなっていたのだろう?色々と疑問が湧く。
ジャニーズ問題を考える上では一読すべき資料であると感じた。

0
2023年10月29日

Posted by ブクログ

ジャニーズには、まったく興味なかったし、ジャニー喜多川氏の演出を特別すごいとは思わない。

性加害を発表すると、
男性だと、社会はこういう反応になるんだ?
女性の場合、女性にも非があるような、露出過多な服装して誘っていたとか、売名行為で誘って来てうまく行かないとレイプされたと訴える、なんてひどい彼らの性的欲求を満足させる妄想で、被害女性を貶める発言が聞かれるが、
同じ理屈で考えると、ジャニー喜多川氏の性加害を受けた被害者は、落ち度はなかったのだろうか?
彼らの行為は、売名行為って言えないか?
彼の性加害を受けないと次に繋がらないけど、だから黙って耐えた、

なんか男性社会で庇いあっているようにしか見えない。

根底に、女性という性を見下し、性欲の捌け口にしても良いが、男性はそんな捌け口にしてはいけないとでも言っているかのようだ。

以前、レイプ被害者が当日着ていた服のファッションショーを見たことがあるが、露出していないパーカーや長袖長ズボンがほとんどだった。

女性が誘って来たんじゃないか?とか、
売名行為で誘ったとか言い出す男性は、気づいていないだろうが、自分の性的な好みで妄想し被害者を陥れて自分の性欲を発散しているんだから、口に出さない方が良いし、また悪質、だって間接的にレイプしているんだから。
自分の性的願望なんでしょう?
自分たちもそうやって女性をレイプしたいんでしょう?
だから、女性に非があるなんて見てもいないのに、誘って来た、露出過多な服で誘って来た、なんて言う。
自分の妄想で被害女性をセカンドレイプしているのだ、と気づきなさいよ。

ジャニー喜多川氏が一番問題だが、
圧力をかけて黙らせた事務所も最悪だと思う。


0
2025年06月18日

Posted by ブクログ

ブラジル人と日本人のハーフ、今はダブルって言うんだっけ?
いろいろ差別や偏見があって幼少期は苦労したんだね。
初恋の女の子のラブレター渡したら、その場で側溝に捨てられたってひどいすぎ。そりゃ心の傷になるよね。
可愛い顔でも心は貧しい子だったんだね。
肝心のジャニーさんの性加害。この文章の感じだとカウアンの受け止め方はいたってドライ。
早く済んでくれないかな。とかなかなか出ないからスマホでAV見てたとか…。だから動画も撮る余裕があったのね。
初体験はもうすんでだからとあったし。
恨んでるとかでもない、絶対しちゃいけないことだけどこの世界で生きてくチャンスをくれたことに感謝してる。
どっちかというとそっちの比率に方が高いとみた。
でもこれがほんとに最初の性体験でしかも信頼してる人で組織にトップの人で誰にも相談できないとなったら相当の辛い体験のはず。
でもYouTubでガーシーと対談したことがきっかけでBBCの番組で報道されたことからすべては長年、隠蔽されてきたジャニーの性加害問題が露見した功績はとても大きいと思う。

0
2024年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏から受けた性加害を訴えて、ジャニーズ事務所の実態を世間に暴露して、一躍有名になったカウアン・オカモトさんの、これまでの半生。

生まれや育ちから、ジャニーズ事務所に入ったキッカケ、性加害を受けた内容、退所した理由、ガーシー氏のYouTubeで性加害を公表し、海外のメディアのインタビューを受け、やっと日本のメディアが動き、日本での会見、ジュリーさんの謝罪とジャニーズ事務所解体まで動かした人物。

初対面は、セクシーゾーンのコンサートで、無名の一般人なのに、1曲アカペラでジャスティン・ビーバーのベイビーをアカペラで歌わさせてくれたジャニー氏は、やっぱり神々しい世界へと導いてくれた絶対的に感謝するべき人。
性加害さえ我慢すれば、特別扱いされる。

「どこまで」の性加害だったかは、当時ジャニーさんが80代の老人だったこともあり、口で性器をイクまでしゃぶられたこと。
でも、ジャニーさんがもっと若い時は、挿入された被害者もいる。そちら側の人は、もっともっと深い傷を負っていると容易に想像がつく。

ものすごい夢を見せてくれる、才能を持ったエンターテイナープロデューサーであり、影では悪夢を味合わせる闇の支配者でもあり、それが生きている間、ずっとまかり通っていたのもすごい。
そして、不思議と感謝もされているのは、ジャニーさんが自分なりにその代わりになるものを差し出していたからかも知れない。
あの年代で、同性の小児性愛者であることの劣等感や葛藤などは、半端ない自己否定感の塊だったと思う。
だからと言って、許されないことだけれど。

0
2024年02月18日

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