【感想・ネタバレ】ジンと猫は呼ぶと来ないのレビュー

あらすじ

パリの下町に蠢く情報屋ジンと相棒の殺し屋マリ。 ガキの頃からつるんでいる二人だが、 マリはパシリのように扱われていた。 わだかまりを感じながらも側を離れないのは、 幼馴染みの腐れ縁ってヤツなのか、それとも…。 気ままな暮らしを危ぶむマリをよそに、 ジンが連れ込んだ新しい男は…。 ―――超話題作「向日性のとびら」のスピンオフシリーズを収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作は『向日性のとびら』のスピンオフ。
付き合ってないのに、みんなから「ジンの本妻」よばわりされているボブマリ視点の話です。
友情とも恋ともつかない関係性。ずっとそのまま、変化のないまま、マリはジンに寄り添い続けるんだろう。

そのほかは『NON Tea Room』の数年前を描いた「残像」、荒んだ先輩を世話する後輩の話「謝罪」、あとがきにも書いてありましたがどれも過去の記憶に苛まれる人たちの話。「幸せになるのだっ!」みたいな、あほでえろい感じに見せかけて切ないのも好きです。

1
2015年03月13日

ネタバレ 購入済み

向日性のとびらのスピンオフ

向日性のとびらではジンはすごく役立つナイスなキャラでマリは少ししか出てこなかったけど変人ってイメージでしたが、本作を読んだらジンとマリの印象が随分変わりました。ジンはいい加減(でも天才肌)でマリ繊細な綺麗な人でした。マリの方が断然魅力的に感じました。マリには祐介の方がいいよ、大事にしてくれるよと言いたい。あとジンは地毛よりいつものウィッグの方が良いです。
他の収録作の残像はアーサーが切な過ぎて泣いてしまいます。この続きであるNON Tea Roomではアーサーが悪者っぽい扱いであまりにも不憫でした。

0
2020年11月26日

ネタバレ 購入済み

向日性のとびらのスピンオフ

わかりやすいラブラブ、ハピエンではないですね。ジンが奔放すぎて、主役のマリがとことん報われない話。あとがきで精神的には絆が強いとあり、少し安心します。もう少し絡んで欲しかったけど、2人は受同士、で少し納得しました。マリの元カレ?は一途なクズで、そこまで悪い子ではないと思いますがマリに全く相手にされてないところが不憫です。「向日性」が好き過ぎて、ジンとシスとカイが、ちらっと出てくると嬉しくなります。続けて読むとどっぷり入り込んで幸せになれます。

0
2019年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作『ジンと猫は呼ぶと来ない』他、複数作品の番外編を中心とした短編集。本編を知らなくても読みやすいのではないかと思います。実際私もこれを読んでからそれぞれの本編を読んだって言うね。
SHOOWAさんのマンガは『イベリコ豚と恋と椿。』を読んで、これで2冊目。キャラの表情や進行が好みで、ハマってしまいました。

この本で一番気に入ったキャラは『ジン猫』のマリ。ロン毛にたれ目、口ピがセクシー!ジンへの報われない愛情も、キュンと切なくなってツボです。
キャラクターの表情がとても鮮やか。いや、鮮やかって言う言葉がふさわしいかわからないけれど。激しい怒りとか、喜び弾む表情とかではなくて、穏やかな表情の中に見せるさみしさや愛しさ。言葉っていう説明が無くても感情を伝えてくる。
その中でマリは、基本無表情。無関心というか気だるそうな顔が更にセクシーです。でも佑介の前では違う。それは佑介にムカついてるだけなんだけど、ジンのことでは出さない表情。思うに、一生交わることのない関係に諦めを感じていながら、それでもいつまでも一緒にいるためにココロを殺してる故にジンに関して無表情なのかな。それに対して佑介には取りつくろう必要が無いからかもしれない。でもその態度がマリに人間味を与えていて、いいアクセントでした。
マリみたいな報われないキャラ、好きです。自分ではこんな切ない恋愛したくないし現実にしたらだいぶイタいけど、漫画ならなんでもこいって感じ。
あと巻末の「合コン」も好きですw気の抜けるようなギャグも切ないものと同じくらい好物!

どれも切な目な終わり方ですが、そういったものがお好きな方にはお勧めの1冊でした!

0
2012年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「向日性のとびら」のスピンオフです。
前作は色々あり過ぎたけれど、結果シスとカイが纏まってよかったのですが、こちらは全くもってマリが報われません。
ジンが好きなのだろうけれど、そういう展開には一切ならず。
ジンは別の人に夢中になっていますが、これが本気なのかよく分かりません。今までもこういう形で色々渡り歩いている気がしないのでもないので。
無意識にマリを避けているのだったら好みなのですが、そういう訳でもないのだろうなあ。残念。

個人的には、「残像」が残酷で好きです。
このバンドのシリーズはこれがほぼ初めてだったのですが(過去、一番始めの話をもしかしたら読んでいたかもしれないですが、友人宅にあるので確認出来ず)アーサーが切ない。
これを読まないで最初に他の話を読んでいたら、見方が変わっていたかもしれないです。アーサーには全く思い入れられなかったかも。

天使の話は全くもって琴線にふれなかったので割愛。
天使さん系等の顔はとても好きなのですが。
どうもこの方のギャグは苦手みたいです。

0
2014年01月28日

「BLマンガ」ランキング