【感想・ネタバレ】夢幻舞踏会のレビュー

あらすじ

ゆきえは霧の湧き出る異次元の街へと誘い込まれた気がした。閉鎖されたはずの“ホテル・ハート・ブレイク”では、夜毎、墓より甦った死人が集い、闇の中で舞踏会を繰り広げてられていた。流れるようにステップを踏む過去からの人々…。超伝奇小説の鬼才が新境地を切り拓いた異色の恐怖幻想小説。

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過去を続ける夢世界のお話

Dシリーズの「夢なりしD」と殆ど同時期に書かれた作品。主人公のゆきえはある日、世界が夢で構築された幻と看破するが、目覚めさせようとする力と夢を続けようとする力(同じ存在?)の争いの狭間でせめぎ合う。
最初はゆきえ本人が見ている夢世界かと思ったが、主人公もまた作られし存在で、夢はもっと混沌とした複合意識的なものらしい(正確には不明)。
終盤は王道的に目覚める力が勝つものの、ゆきえ自身の進化のせいで、新しい夢世界が生まれそうな結末がやや意外だった。幻想的で80年代っぽいっちゃぽい。

#深い

1
2025年08月30日

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