あらすじ
湖畔にある洋館を友人と共に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きゲームが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちの前で、本当の殺人が起きる……。戦慄の最終章に備えよ! 大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。特別ショートストーリー「使徒の願い」を収録。
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Posted by ブクログ
いや、多重人格の話か…、ありきたりだけどよくできてるな~って思ってすげえ本だなって思ってたけど、
それを上回るどんでん返しの衝撃!
ちょっとややこしくて混乱するけど、こんなん人の頭で考えられることじゃないわって思う!
Posted by ブクログ
後半はドッタンバッタンひっくり返るから、どんでん返しを求めている人には楽しめると思う。
正直、永門は他の人と全然話さないから割と最初の段階で「月島の別人格かな?」と思っていた。
それにビリー・ミリガンの記述と、舞台の洋館の部屋がバラバラのことから、「登場人物はみんな月島の別人格で、心の中での出来事なんだろうな」とも気付けていた。
だけど、その2つがわかっていてもちゃんと驚けるどんでん返しで大満足!
先が気になって仕方のない一冊でした。
蛇足だけど、この作家さんは“何れにしても”って言葉が好きなんだね。
Posted by ブクログ
面白かった!
先が気になりすぎて、後半一気読み。
最初、館で自己紹介した時点で永門はイマジナリーだと確信。催眠療法が始まると、館の登場人物が月島の中にいる別人格だと推理した。
館の出来事は月島の心象風景で、人格争いをしてる?ってことは、ラザロとは別の肉体に人格として蘇ること??
などと、推理が楽しかった。現実と心象風景を見分けようとかなり注意深く読んだ。
久賀の存在がよくわからなかったので、つながりがわかった時はなるほどー!とすっきり。
ただこのまま終わると、まぁ想像内だなぁと思っていたら、最後のところでめちゃくちゃびっくりした。全てがつながり、最高にドキドキした。読み終わっても、興奮してなかなか寝つけなかった。
読んで良かった。
Posted by ブクログ
湖畔の館のクローズドサークルに2場面進行と、本格ものの魅力満載で雰囲気からしてお気に入りだった。
登場人物の名前が「あ」から始まる人が多いところで、別人格説は思い付いたが、永門以外は会話が成立していたこともあり説明が付かないと思っていたら、まさか館での事件自体が催眠の中での出来事とは…!
かなりの変化球に驚いたものの、それがオチというのも物足りないと考えていたところ、そこからのどんでん返しに興奮した。
文章も読みやすく、ページを捲る手が止まらない作品だった。
Posted by ブクログ
永門が実在しないのは読んでいてなんとなく分かったが、まさか月島も実在しない人物と言うのは気付かなかったし、イベントの参加者の被害者以外の人物達も実在しないと言う事に驚かされた
最後の結末に辿り着く読者は殆どいないんじゃないか?と思う
Posted by ブクログ
どんでん返し×3でした!!
正直途中まではおもしろさを感じず、神永学作品なのになんか微妙だなー。と思っていた自分が恥ずかしい。
Aの正体はあの人か?この人か?と推理しながら読みましたが、全て微妙に辻褄が合わない。それもそのはず、作者のミスリードにまんまと引っ掛かっていたんだから。
ラスト1/3くらいからの真相に迫る部分は本当におもしろかった。これは全く予想つかない展開でした。
(主人公の女性警察官の性格だけは、残念ながら好きになれませんでした。催眠療法のたびに横から口をはさんでくるのが不快。)
Posted by ブクログ
推測、納得、なるほど、そっちか!?
が入れ替わり立ち替わりだった。
最後の最後で彼が黒幕かと思ったら、彼も騙されていたとは。
死体の顔がぐしゃぐしゃだったのも伏線だったんだなぁ。
最後の方、月島の脳内のやり取りと現実の紗和の視点が同時に書かれている部分はすごかった。入り乱れているのに、読み手を混乱させない技量の高さ!さすがです。
「…これで計画は成った…」で、一応ハッピーエンドなのかな。
Posted by ブクログ
最後の最後でどんでん返し。
こんなの松本清張でなかったっけなー。
永門は途中で想像と分かったけど、後半でそっち?とびっくり。二つの状況下で話が分かれてて、時系列があれ?って少し混乱した。
文中に何回か出てきた「24人のビリー・ミリガン」面白くて続編まで読んだけど、そこがヒントになってて、ちょっと安直かなぁと思ったら、ラストはそこじゃなかった。
一回読んだたら読み直すことはないのだけれど、多重人格のことを頭に入れてAの催眠療法の箇所だけ読み直した。
Posted by ブクログ
第5章まで読んで、交互に語られていた二つの話が完全に繋がった。ここまではおもしろかったけど特に凄い驚きというものはなかった。
でもでも、終章のたった17ページで二転三転!単純に解離性同一性障害がキーワードの話ではなかった。なんか最後にしてやられた感。タイトルも納得!!
Posted by ブクログ
永門がそもそも…っていうのはかなり序盤で気づいたが、あとは何も当たらず。
最終章もちゃんとダマされたけど、救いある終わり方でよかった
Posted by ブクログ
ストーカーにつきまとわれていた女性の失踪事件、警察署に現れた血まみれでナイフを持った青年の事件、そして友人と脱出ゲームに参加することになった月島が巻き込まれた事件。
表紙の裏にもショートストーリーがあり、本ならではの仕掛けが凝っている。
……某児童ミステリ作家のとある作品を思い浮かべてしまい、驚きが少なかった。どんでん返しにも慣れたすれた読者なので、最後の真相も想定内。
まったく本筋とは関係ないが、加害者家族や被害者家族に絡む人の感覚が理解できない。二次被害を生み出すだけなのに何が楽しいのか。そもそも自分を省みたとき、人に石を投げられる資格がある人っているのかな。(そういう人は石を投げないと思うけど)