【感想・ネタバレ】あしたのための「銀行学」入門 貸し渋りの真実から銀行の収益モデルまでのレビュー

あらすじ

金融システムは私たちの経済生活を支えている。しかし、その核となる「銀行」について知られていないことは驚くほど多い。たとえば、「銀行は預金でも貸出でも利益をあげていない」「貸し渋りを受けた中小企業は4%に過ぎない」「ALMという隠れた利益の源がある」といったことである。本書では、メガバンク誕生の歴史や預金・貸出業務の現実から始まり、ALMというしくみ、金融技術、あしたの銀行像までを解説する。そうした銀行に関する正確な知識は、私たちの経済生活の礎となるはずだ。あしたのための「銀行学」を学び、正しい判断力を養える一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
「銀行の貸し渋りは問題です」と言われているが、「何が問題なのか」、「なぜ起きているのか」を理解している人はそれほど多くない。
また、「ALM収益とは何か」と聞いてすぐに答えられる人は何人いるだろうか。
経済生活を支える金融システム。
しかし、その核となる銀行について知らないことは驚くほど多い。
そのしくみを知ることは私たちの経済生活の礎となるはずだ。
あしたのための「銀行学」を学び、正しい判断力を養える一冊。

[ 目次 ]
プロローグ みんな名前が変わりました
第1章 貸し渋りって本当ですか?
第2章 預金ばかり集まって困っています
第3章 ALM収益という魔物
第4章 金融技術を責めないで
第5章 イノベーションの乏しい世界
第6章 あしたの「銀行」は…?
エピローグ 本質は21世紀の中小企業問題

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新聞の広告をみて購入したつもりだけど、2009年発行と結構古い。著者の大庫氏は東大⇒マッキンゼーで銀行コンサル。
感想。メディア主導で築かれている銀行への誤解を解きほぐすというほんの目的は十分果たされていると思います。感情論や浮ついた主張ではなく、事実を淡々と説明してくれています。ただ保証協会の説明は完全に誤っている(銀行で断られた人が頼るのが保証協会だと。まあ与信的にはわかる主張だが。)
備忘録。
・ALM収益の構造がよくわかるとの広告につられたのだが、語彙として覚えることができたけど、極々当たり前でした。
・中小企業とは具体的にどんな企業か、という話の前提はやっぱり必要だ。
・中小企業向け金融は儲からない、またその理由もよくわかった。確かに説明を聞けば当たり前だ。
・金融技術は悪くない。悪いのは金融技術が効果を発揮する前提条件を無視してアクションをとること。その通り。

備忘録を並べると、悪くない。

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2012年03月25日

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