【感想・ネタバレ】境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさのレビュー

あらすじ

境界知能の子どもたちは、一見すると普通の子に見えます。
もしも、みなさんの知り合いに境界知能のお子さんがおられたとしても、なかなか気づかれないと思います。その子に道で出会っても、あいさつを交わして会話も成り立って、困っている子には見えないはずです。あるいは、わが子が境界知能の場合でも、客観的には普通の子に見えるのではないでしょうか。
「普通」の子に見えるのに、「普通」ができない――これは、境界知能の子だけではなく、軽度知的障害の子にも当てはまる場合があります。知的障害でも「軽度」というところがポイントで、一見すると普通の子に見えて、見過ごされてしまうケースがあるのです。本書では、「境界知能の子どもたち」と銘打っていますが、その内容は軽度知的障害の子にも当てはまる部分は大いにあります。

・授業についていけない
・友達とうまくつき合えない
・感情コントロールが苦手
……そんな困りごとがあれば、子ども本人のやる気や性格のせいだと片づけるのは早計かもしれません。
この本を手に取った方は、境界知能の子どもの親御さんや、クラスに「気になる子ども」のいる学校の先生、あるいは福祉や心理など特別支援教育の関係者の方が多いかと思います。
親や教師、周囲にいる大人は、その子のしんどさ、そしてしんどさの背景にある認知機能の問題に気づいてあげてほしいのです。
(「はじめに」より)

※カバー画像が異なる場合があります。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

伴走者が一番難しいわ!(笑)

答えを見せてから問題を解かせるというのはなるほどと思った。答えの丸写しに対する対応もよくわかった。要するに、あまりやいのやいの言わないこと。できなくても怒らない。一緒に確認しながらやる。親が寄り添う事が大事。自己価値を保つ、結果を焦らないこと。支援を諦めてしまわないこと。

親としては、子どもが仕事する年齢になったとき、明るく楽しく生きていて欲しいだけなんやけどな。そもそも社会が厳しすぎん?

困り感のない境界知能の人たちもいるから、そういう人たちからすると、知能検査とか支援学校とかの話題をされても不愉快なだけだろう。
障害を持つ全ての人に支援を、というよりは、困り感を抱く全ての人に支援が及べばいいと思う。その支援の数も種類も少ないのが問題なのかなと思った。
コグトレや出口式や陰山メソッドとか、学校でも勉強が苦手な生徒に寄り添う先生たちもいてくれるのはわかってるけど、全然足りないな、と思う今日このごろ。

この本は境界知能の子どもにどう支援をすればいいか、一定の指標がしめされているのでありがたかった。コグトレにも興味が出た。



0
2024年06月29日

「学術・語学」ランキング