あらすじ
元関取が愛宕(おたぎ)市内で突然暴れて多くの死傷者を出し、精神科の入院歴が問題にされた。他にも事件を起こした元患者たちが揃って直前に行方不明になっており、精神科医の鷲谷真梨子は患者の話から監禁に使われた小屋を探しあてた。が、事件の鍵を握る医療ブローカーと小屋を監視していた刑事2人が殺される。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
「指し手の顔 脳男Ⅱ」(首藤瓜於)電子書籍版を読んだ。
こ、これは!
かなりの問題作ではなかろうか。この後、物語はどこへ向かおうとしているんだ?
しかしその向かう先がどのようなものであれ、最後には愛が勝つに違いない。
と思わずには居られないのである。
あー面白かった。
Posted by ブクログ
前作から一年後、精神科の受診歴のある者によって引き起こされる事件が続発するなか、精神科医の鷲谷と刑事の茶屋は、事件の裏に潜む恐ろしい可能性を調査し始め…
前作同様、読み始めると本を置かせないリーダビリティに加え、精神医療やそれに対する偏見、マスコミの報道の問題など、内容も盛り沢山で飽きさせない。
下巻も読みかけたけど、とりあえず遅いから寝る(笑)
Posted by ブクログ
脳男の続編 上巻
女は誰なんや?!かなり狂った人物であることは間違いないけど、まだ動機が謎だ。本作もなかなか良い。
これからに期待。
真梨子は茶屋の頼みで、ある事件の捜査に協力する。
精神病院を退院して間もなく、順調に過ごしていた患者が失踪する。ある日フラッと姿を現したと思うと、事件を起こす。過去に同じ例があることに気づいた2人は、失踪している間に何か、精神状態を操作されている可能性を考えた。そして捜査が進む中、立て続けに殺人が起こる。捜査の中でまさか、鈴木一郎の痕跡が見つかった。
一年前に失踪を遂げた人物。真梨子と茶屋が探していた男だった。殺人犯は鈴木一郎ではないと茶屋は確信している。鈴木は常に悪人を殺して来たが、今回の被害者は鈴木に殺人を犯す動機を与える人物では無かった。
脳男は静かに動き出す。下巻へ。
Posted by ブクログ
映画化もされた首藤瓜於による「脳男」の続編上巻。
本作は全3章に分かれているが、第1章は前作「脳男」の主役ともいえる鈴木一郎は出てこない。準主役級の土屋もそれほどの活躍もせず、どちらかというと真梨子が主役的な扱いを受けている。一方で、謎の人物によるモノローグが随所に差し込まれ、物語に奥行きを与えつつ、一方で読者を混乱に陥れる。
精神病院に通院記録のある人物による事件が頻発するようになったことで、そこから事件の裏にある背景を探ろうとする茶屋と真梨子。しかし、あと少しで届きそうなところですべての鍵を握っていそうな人物が殺され、捜査は混迷を極めていく。
上巻を読み終えた段階ではまだまだ謎は謎のままで、第2章から鈴木一郎も登場するが、その目的もその行動が意味するものも全くの謎のままだ。続きが気になりながらもその重量級のページ数に圧倒されつつ、読むことになる。それもまた楽しみの一つかも。
Posted by ブクログ
読み応えあり♪でした ^^ 続編が出てるのは知っていたんですが、前作を読んだのがかなり前で、その内容を余り覚えてなかったのですぐには続編に手が伸びなかった(上下巻だしw)んですが、DVDで映画を観て、俄然読みたくなって即買いでしたw
長いし専門用語は飛び交うしで、正直とっつきにくさはありましたが、ダレることなく一気読み♪
最重要人物の登場シーンが意外に少なかったりするのは展開上仕方ないことだったんだろうな、と思いつつ、次回作では前面に押し出してきて欲しいなあと思わずにいられない。それほどの存在感。イイ♪
映画は原作とかなり設定に差異があったみたいですが、どっちも出来が良かったので、映画の方でもぜひ続編を製作してもらいたい♪
Posted by ブクログ
脳男の続編として期待して読んだが、今のところ一部のキャストがダブっているのみで続編の色合いは薄い。とはいえ、脳男より面白い。大抵、続編の方が残念な事が多いのに、珍しい例⁈
作者の腕が上がってるのを感じた。下巻楽しみ
Posted by ブクログ
面白い。
が、前作が頭に残っていないので、この人誰だっけ?状態になっている。
もっとも、前半は前作の登場人物がほとんど出ない。話に引き込まれてグイグイ読み進められるが、前作との関係性が見えないので、よけいこの人誰だっけ?になったのだと思う。
とは言え面白いのは確かで、最終的にはどうまとまるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
上下巻完結。脳男の続刊。
この話は完結していますが、シリーズはまだ続きそうです。
本当の指し手は誰か。
下巻の中盤から引き込まれて一気に読みました。
前作に比べ、サイコ要素が強いかもしれません。
個人的に猿給黎が好きです。
Posted by ブクログ
愛宕市で発生した奇妙で凄惨な事件。精神科医の鷲谷真梨子と刑事の茶屋が事件の謎を追う。相変わらずのストーリー展開と不思議な名前の登場人物がストーリー全体に奇妙な雰囲気を与えている。なかなか脳男が登場しないのでヤキモキするが…一体…
『脳男』を読んだのは10年前のこと。ストーリーは面白かったのだが、判然としない結末だったので続編に手を出していなかった。『脳男』の映画化がきっかけで本屋に続編が山積みだったので手に取ってみた。読んでみるとあの『脳男』の独特の雰囲気が蘇って来た。
謎の女、イブ…一体…
Posted by ブクログ
脳男の動きがどう繋がるのか気になる。
結構描写猟奇的だなー
精神的問題がある場合の犯罪についての話だけど、
そこに結論というか、何かあるのか。
精神的な病理が、現代ある程度認知されてる一方で、
根本的な治癒をしない医者がいたり、
逆にそれを悪用する人間もいるわけで。
そこについても、先が気になる。
Posted by ブクログ
脳男に続きぐあるって知って買った一冊。
前作の内容の一年後という設定の話。
前作の内容をあまり覚えてないので、読み始めは登場人物がこの人が医師とかこの人が刑事とか忘れてて、話の内容に興味がもてなかった。
精神に異常がある人の考えを書いてある文章や精神医学に関する説明とか、頭の悪い自分には理解できず読みにくかった。
事件を捜査する方の内容はよかった。
刑事同士でバチバチやりあっている所とかよかった。
上巻半分くらいからやっと興味が出始めた。
どうなるか続きが気になる上巻でした。
Posted by ブクログ
脳男に続きやはりSF感がある。描写が丁寧で状況がわかりやすい。ただ上下に分けるほど長編にする必要はあるかと聞かれれば首をひねりたくなる。続編が出ることを期待したい。
Posted by ブクログ
脳男の続編。
マリコも茶屋も健在。
市内で、精神病歴のある人が事件を起こすのが増えてきた。その前に拉致されてるらしい。美貌のイブが犯人として登場してくる。ドクター藩とかね。
キリスト教も絡んでくるが、これ関係あるのかな。
グロとバイオレンスな感じ。イブが正常でない。鈴木一郎はちょこっと出てくる。
犯人がわかり、これから拉致されて助かるんだろうなあ、と予想をつけて上巻終了。
Posted by ブクログ
脳男こと鈴木一郎の続編です。前作から1年ちょっと経過し病院から逃走して以降、全く消息がつかめない中、精神病者が次々と事件をおこし、その影に鈴木一郎の名が見え隠れする展開です。上巻は読破するのに結構時間掛かっちゃいました。中弛み満載(^^;)です。結構、各登場人物の背景が丁寧に描かれており、キリスト教部分は知識ないと?って感じでした(笑)
Posted by ブクログ
一郎には喜怒哀楽といった感情はない。
何が正義で何が悪か・・・選別の基準はどこにいったいあるのだろう。
法に照らし合わせて、とは違う。一郎にだけわかる特別な基準。
多くの人を殺せば悪で、ひとりならば許されるのか。
チャップリンの「殺人狂時代」に、「一人殺せば殺人者となり、百万の人間を殺せば英雄となる」というセリフがある。
人としてどこかをマヒさせなければ、たとえ戦争でも人は殺せないだろう。
自分が殺されるかもしれない恐怖や、大切な誰かを守りたいという強烈な意志がなければ、そうそう簡単に他人の命を奪うようなことは出来ない。
一郎には恐怖心もなければ、守りたいという意志もない。
そもそも、殺人に対して罪悪感があるのは、自分の中にある倫理観に反しているからだと思う。
知識としての倫理に基づいて行動しているのなら(たぶんそうなのだろう)、過去のさまざまな出来事が影響しているに違いない。
精神医学に関する多くの描写が、これでもかと登場する。
心理学などに関心のある人には面白いだろう。単純なミステリーを読むつもりの人にとってはなかなか進まない展開にいらっとするかも。
何となく「脳男」の方が面白かったような・・・。
もちろん、【より】という意味ではあるけれど。
鈴木一郎が登場する場面があまりにも少なすぎるのも、ちょっと残念だった。
真梨子の心情を描写しているラスト1行がいい。
Posted by ブクログ
前作(脳男)の内容が全く思い出せず、無痛とごっちゃになってしまっている。ちょっとグロいところが似ているのかな。
その関係で多少ついていけないところや、背景がよくわからないところがあるが、先の気になる展開なので続きもすぐ読めそう。精神病に関する知識も面白い。
Posted by ブクログ
「脳男」が良かったので続編に手を出してみた。前作から1年後、精神疾患者による異常犯罪が多発し…。評判悪かったけど面白かたヨ。ただねぇ、キーマン鈴木一郎の出番少なすぎ。だから評価低いのかな。
Posted by ブクログ
脳男の続編ということで読みました。
脳男を先に読んでいないとわからない部分もあるし、
単独で読もうとしても読めなくはない。
ただ、登場人物が増えて、場所が病院だけじゃなくなったこと。
その関連性を整理するのは特に問題はないと思います。
でも続編って感じはしなかったな。
Posted by ブクログ
登場人物たちがたくさん出ます。
状況も一作目よりおおきな展開、組織。
全体として、すこし冗漫な感じがしますが、
物語にたっぷり浸りたい時間のある方は
満足する文字量です。
上下巻の、上巻終わりから下巻のスピード感は
ありますから、上巻を丁寧に読めば、下巻の
読み込みは早く感じられます。
しかし、鈴木一郎の登場のすくない上巻は
びっくりなくらいですよ。
やっとでたー!って思っても、さっぱり役割が分からず、
それを知りたいために下巻へ走り読みしたい衝動。
Posted by ブクログ
うーん。
お話としてはどんどん読み進められて面白いんだけど。
変な名前の人と、大袈裟な表現が、内容と表現のリアリティがあっていない印象を与える。
こういう超人展覧会みたいな設定、嫌いじゃないけど、やりすぎると物語の枠組みに信憑性がなくなる。
あと、数字とか広さとかの記述、適当にいい過ぎ!