【感想・ネタバレ】海神の島のレビュー

あらすじ

一九九九年、沖縄。花城泉は、気が合わぬ姉と妹に挟まれ窮屈さを感じていた。ある日、祖母の漣オバァが三姉妹に告げる。誰かが海神の墓を守れ──と。三人は即座に拒否したが、二十年後、図らずも彼女たちは失われた「海神の秘宝」を追うことに。
汀・泉・澪――一騎当千の花城三姉妹が、沖縄、東京、九州、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する! 三人の凄まじいまでの欲望と日米中の思惑が錯綜する、空前絶後の冒険小説。

読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、週刊文春、週刊新潮、サンデー毎日、週刊朝日、小説現代、ミステリマガジン、SFマガジン、STORY BOX、ダ・ヴィンチ、CREA、ニュータイプ、沖縄タイムス、琉球新報ほか……各紙誌絶賛。山田風太郎賞受賞作家渾身の超大作が待望の文庫化。

カバーイラスト:mocha


【目次】
第一章 失われた秘宝
第二章 三姉妹の夢
第三章 相続人の行方
第四章 古墳は囁く
第五章 銅鏡と貝輪
第六章 暗躍する男
第七章 純白の平和と黒いアイドル
第八章 海神島の正体
第九章 見捨てられた疎開船
第十章 海底の決闘
第十一章 禁断の島へ
第十二章 太古からのメッセージ

解説 爆走するパワフルな冒険小説~「宝探し」の物語~ 阿津川辰海

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ドラマか映画を観てるような感覚で、楽しみました。三姉妹を演じる女優さんを想像してしまいました。
祖母の遺産をめぐって三姉妹がそれぞれの得意能力を生かして活躍する様は、遺産もらわなくても、自分で調達できるんじゃないの!?と思わざるをえなかったですが。
戦時中の事から、軍事の事、秘宝の貝などなど、作者の深くて幅広い知識に圧倒されました。
クライマックスの海底の決闘の描写がとくに好きです。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

沖縄の三姉妹が遺産相続人になるために宝探しに挑む冒険小説。
曽祖父の見つけた海神の宝はどこにあるのか。
歴史を掘り下げ、社会問題になっている基地問題も盛り込み、国際問題の尖閣諸島も関わっていて、めっちゃ難しいテーマてんこ盛りなのにコメディタッチで楽しい。
三姉妹が仲悪いのも可笑しい。

ただ、三姉妹の下世話な会話は楽しくしているつもりかもしれないけど、品が無いので好きじゃなかった。
そこは男性目線の楽しさなのかな。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

テンペスト作者による、沖縄軍用地を巡る、三姉妹の相続バトル。軍用地問題、尖閣問題など、政治的なテーマに作者なりの考えを示している。三姉妹のノリが軽すぎて(ラノベ的?)、自分には少し合わなかった。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

壮大なフィクション
と読むか
ありえないわー
と思うかで印象はだいぶ変わる作品ですね。

三姉妹のキャラは強烈
それぞれ突出してて好き♡

まぁ頑張ってください。うまく行くとよいですね(*^^)

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

この方の結構シビアな現実をユーモアと合い混ぜて読ませてしまう感覚、好きだなぁと思います。でも正直、3姉妹のシャレにならない仲たがいは読んでいてあまり気持ちの良いものでは無かったかな。親族が骨肉の争いをするというはちょっと。

沖縄の基地問題、第二次世界大戦、ダイオキシン、劣化ウラン弾や尖閣諸島と中国台湾問題まで出てきてこれ大丈夫なのかなと思ったらグレタさんまで言及してた。すごいや。
とは言え、一方の主張だけを正とするのではなく、もう一方の主張もきちんと表現するのは良いなと思いました。色々な言い分があるものねぇ。

読んでいて色々きちんと考えなくてはいけないこと多いよなぁなんて思いながら読み終えました。とは言え、3姉妹色々酷いね。うん。

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2023年08月18日

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