あらすじ
「彼」と最初に出会ったのは、凍てつく大地のさらに北、大海のただ中だった。おそらく、彼との関係にも偶然以上の何かが潜んでいるはずだ――。13年前。極寒の海で、壮大なる物語は始まった。〈ミスリル〉の傭兵・相良宗介と、彼の上官であり父親代わりであったカリーニンとの運命的な出会いが描かれる! 宗介のルーツ、日本人であるはずの彼が、なぜアフガンゲリラとなったのか? 今まで謎に包まれてきた物語が、明らかに! 戦うことを畏れる純真な幼子だった、あの日の宗介に会える!
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Posted by ブクログ
フルメタル・パニックのミスリル側のことが多く描かれる方の短編集2本目。
カリーニンとマデューカスというミスリルのベテラン陣営の過去を描くことで、それぞれ宗介・テッサの過去を描き出していく。二人の話としてもしっかり書かれている。
あとがきでも触れられているが、フルメタル・パニック世界の現実世界の歴史と途中から流れが変わる、という世界観が本作を読むとより解りやすくなる魅力もあるので、長編を読んでいる人は必読の一冊だろう。
空気の違う学園側の短編が載っているのは少々残念。もう一本ベテラン勢の渋い話が載っていたら大変満足だったろう。
Posted by ブクログ
新書購入
SF。ライトノベル。ヤングアダルト。番外。
それぞれの過去。短編集。
宗介の過去が一番過酷かと思ったが、テレサもなぁ。
二人とも両親が死んでいるが、事故で死ぬのと殺されるのでは、凄い差…。
ラストの馬鹿話が救いでした。
虎を飼う宗介。でもそのせいで、街がパニック状態。
・・・好い加減、馴れなさいよ、街。虎より危ない連中が、うようよしてるのに。
とか、思わなくはないが。
最終的に、基地に引き取ってもらって一件落着。(それ以外に方法はなかっただろう……)
Posted by ブクログ
短編3作収録。1つ目はカリーニン少佐、2つ目はマデューカス中佐の話で、3つ目はいつもの短編と同様ギャグ話。
2作のおっさん視点の話は重たいものだけどこういうの好きだなぁ。作者もあとがきで書いてるけど、フルメタはパラレルな世界の話ではあるけど過去になるにつれ現実世界とほぼ一緒になるので世界情勢の勉強になることがあります。
それにしてもカリーニン少佐の話…ちょっと悲しい…。カリーニン少佐が宗介のことを思ってかなめの護衛に付かせたことだとか、精神的な問題を考えてくれていたことにジンときた。
Posted by ブクログ
一応シリーズもので、シリーズとおして結構好きなのですが、なぜ第一巻でなく最新刊、しかも外伝をえらぶのか。それはもちろん私がオヤジスキーだからなわけで、かわいらしい少年少女が扉のくせに、ほぼオヤジで構成された本です。